PARA CHANNEL Cage

【ADHDの苦手分野】引越しをスムーズに終わらせるコツ

1 1

2024.2.28

一般的に、3月は「引越しシーズン」、2月は「引越しの準備に追われる時期」とされています。引越しは何かとやるべきことが多いため、定型発達でも苦労することが少なくありません。そのため、うっかりミスが多いADHDの方は特に注意が必要といえるでしょう。

執筆:ハル

ADHDの僕が引越しを嫌がる理由

僕は以下3つの理由から「引越しが苦手」と自覚しています。

・何をするか、どんなことをしたのかをすぐに忘れてしまうため
・やるべき作業を先延ばしにしてしまうため
・業者の比較検討に多大な時間を要してしまうため


ー 何をするか、どんなことをしたのかをすぐに忘れてしまうため

僕は短期記憶が苦手で、これからすべき仕事、ついさっき完了したばかりのタスクを忘れてしまうことが少なくありません。周りの人から「老化が始まっている」とからかわれてしまう有様で、僕自身非常に情けなく感じています。

引越しは梱包や片づけ、冷蔵庫・洗濯機の水抜きなど細かい作業がたくさんあり、その都度「どこまでやったか」「次は何をすればいいか」を考えなければなりません。僕はこのような思考が非常に苦手で、仕事と同じ、あるいはそれ以上の負荷がかかります。


・水抜きの手順ってどんな感じだっけ?
・ダンボールに詰めてガムテープで封をしたけど、どんなものを入れたんだっけ?

上記のように、何かするたびに手が止まってしまうので、引越しの作業は大きなストレスになるのです。


ー やるべき作業を先延ばしにしてしまうため

引越しに関する作業に手をつけるのにも一苦労しています。これは、ADHDの「先延ばし」の特徴が強く関係しているためです。

どんな人でも「面倒なことはしたくない」と思うものです。しかし、僕は「先延ばしの特徴が強く現れるADHD」で、引越し当日まで梱包作業・掃除が終わらなかったことが少なくありません。

「あと1時間で業者の人が来るのにどうしよう!」と焦りながら引越しの作業を進めるのは非常に心臓に悪く、そのためこの経験は僕の中での「黒歴史」のひとつとなっています。


ー 業者の比較検討に多大な時間を要してしまうため

僕は「完璧主義」の傾向も強く、「どの業者が安くて信頼できるか?」に時間を取られてしまうことが少なくありません。

基本的にどの業者も同じようなサービス・値段で引越しサービスを提供しているため、毎回かなり悩んでしまうのです。そのため、「1日中パソコンと向き合って比較検討したのに全然決まらなかった…」という苦い経験を過去何度もしています。

ADHDの引越し術

僕が実施している「引越しの工夫」は多々ありますが、特に重要だと思っているのは以下の2つです。

・普段から家具や日用品の数を最低限にしておく
・住む部屋の条件は原則変えない


どちらも比較的簡単にできるものなので、気になる方はぜひ実践してみてください。


ー 普段から家具や日用品の数を最低限にしておく

僕はこれまで4回ほど転職しており、そのたびに引越しをしなくてはならない状況でした。今後もいつ引越しするかどうかは検討がつかないので、普段から家具や日用品、洋服はなるべく買わないように努めています。また、これまで以下のようなものを購入・処分しています。

【これまでに捨てたものの例】
・ロボット掃除機
・値段は高いもののいつ着るかわからない洋服
・収納グッズ全般

ロボット掃除機は、比較的高確率で「迷子」になり所定の位置に戻ってこないほか、デスクの足などの障害物にぶつかると止まってしまうため、「これなら100均のフローロングシートで拭いた方が早い」と感じたのが主な理由です。

また、値段は高いもののいつ着るかわからない洋服や、中身がほとんど入っていない収納グッズは、時間が経つとともに「単なるインテリア」と化してしまっていたためです。いずれも僕にとっては不要なものでしたので、「もったいない」と思いつつ処分することにしました。


ー 住む部屋の条件は原則変えない

一人暮らし、二人暮らし、ファミリー世帯問わず「住む部屋の条件」で悩むことは往々にしてあるでしょう。先述したように、僕も優柔不断な性格で非常に悩んでしまうので、あらかじめ「住む部屋の条件」を決めておくようにしています。

【僕が求める条件の例】
・駅に近い
・職場に近い
・2階の部屋
・家賃は収入の3分の1〜4分の1

上記4つを「譲れない条件」にすることで、「どの部屋にすればいいの?」などと目移りしてしまうことが少なくなります。

本当は「防音性」の要素も追加したいのですが、これを入れると家賃が跳ね上がる可能性が高まるため諦めています。なお、防音性を諦めたことから深夜の騒音に悩まされることになってしまっているので、現在遮音性の高い耳栓をつけてしのいでいます…

ADHDにとって引越しは「苦行」そのもの

正直なところ、僕にとって引越しは「苦行」そのもので、一通り生活が落ち着くまでの間、頭がパンパンで仕事が手につかなくなることも珍しくありません。

また、無事に引越しを終えられたとしても、「転入届の提出」「クレジットカードの住所変更」などの雑多な作業に頭のリソースと時間を取られてしまうため、正直やりたくないのが本音です。

ADHDの方は特に「○○し忘れ」によるトラブルが少なくないので、引越しを控えている方や現在準備を進めている方などはぜひ注意してくださいね。

Text by
ハル twitter note homepage

3回の転職経験を持つADHD(診断済み)
メンタル弱めのゆとり世代。電話対応が壊滅的で、新卒で入社した会社を3ヶ月でクビになる。その後、営業職、コンビニ経営を経て、今は編集の仕事と産業心理カウンセラーの仕事をしています。
※長時間残業とパワハラにより、2年前に適応障害の診断を受けた経験有り

このライターが描いた記事

関連記事

障がい者雇用特化型の求人サイト「パラちゃんねる」新規登録受付中!!

マンガで分かる!採用担当者必見、採用前・面接・採用後など場面別のポイント全部解説! ADHD編

マンガで分かる!採用担当者必見、採用前・面接・採用後など場面別のポイント全部解説! 車いす編

マンガで分かる!採用担当者必見、採用前・面接・採用後など場面別のポイント全部解説! ASD編

LINE 公式アカウント友達募集中! ID:parachannel