職場で一緒に働いている人にどのように病気を伝えるか

デスクでプロジェクトについて話し合う同僚

こんにちは、もーこと申します。

都内でWeb制作会社の役員をしております。

2年前に突然、高熱と皮疹が続き、指定難病の成人発症スチル病(成人スチル病)と診断をされました。

病気が判明するまでの経緯はこちら
https://www.parachannelcafe.jp/1128/

難病と診断された時、周りにどう伝えていったら良いのでしょうか。
今回は職場で一緒に働いている人への病気の伝え方を考えていきます。

私自身、病気をどのように伝えるか、そして「誰に話すか」や「どこまで話すか」は診断された時にとても悩んだことのひとつでした。
そして寛解となった今も病気のことを話す時には決まって悩む部分でもあります。

まずは自分が受け止める時間が必要

そもそも病気のことをまわりに伝える前に、診断された事実を受け止める時間も必要です。

どんな病気なのか。これからどんな治療が始まって、今後どうなっていくのか。
診断された直後は色々な不安が渦巻いて、受け入れ難いこともたくさんあると思います。

私の場合、何の病気か分からないままいくつか病院を巡り、やっと「成人スチル病疑い」として入院はしたものの、検査をしてもなかなか確定されませんでした。

病名がつかないと治療に入れないため、このまま治療ができなかったらどうなるのだろうという不安もあり、診断された時は「病名がついてほっとした」というのが正直なところでした。

「難病」という言葉はインパクトが強い

発病した当時は新型コロナが猛威を奮っていた時期でもあり、熱が出たらすぐまわりにも報告が必要でした。

私自身も「PCRは陰性だった」「薬をもらったけど熱が下がらなくて別の病院に行ってきます」など診断される前から会社のメンバーに自分の状況をそのまま伝えていました。

その後、難病と確定診断されてから、どう伝えようかを悩むことになりました。 

まず「難病」という言葉のインパクトがとても強いのです。

加えて病名も聞いたことがないもので、患者数も日本に5000人弱。もう少し大きな括りで「膠原病」とも言えますが、それも普段あまり馴染みのない病気です。

病気のことを自分なりに調べましたが、人によって症状や治療法も異なっていたり発病の原因が解明されていないなど、わからないことも多く、うまく伝えられないなと感じました。

自分でもわからないことなので、説明されても周りはもっと分からないだろうなと思いました。

当時、私は社長という立場でもあったため、上の立場でありトップの人間が病気を伝えることで社員を不安にさせてしまうのではという懸念もありました。大きい会社ならまだしも少人数の会社なのでなおさらです。

ノートパソコンを使って作業するチームメンバー

職場での伝え方で気をつけたこと

結果としては、難病ということも含め病名もそのまま伝えることにしました。
今後も一緒に働いていくメンバーには「ありのまま」をきちんと伝えた方が安心に繋がると思ったからです。

また、こんな病気が世の中にあるのだということを知ってほしいという気持ちもありました。

病気のことを伝える時には、できるだけ感情を表に出さず事実を伝えられるように心がけました。
具体的には下の3つを伝えていきました。

1. 病気の名前、症状
2. 今後の治療の見通し
3. 仕事復帰の目処と業務への影響

特に気をつけたことは3つ目で、仕事目線で伝えたことがポイントです。

例えば、「パソコンは問題なく使えるので今までやっていた仕事はできる。でも、飲んでいる薬の影響で免疫力が低下しているため出社はできない。」という感じで、自分の状態と仕事のなかでできること、できないことを一緒に伝えたのです。

また、できるだけ数値を入れて伝えるようにしました。

例えば「自宅でリモートをしながら業務をして3ヶ月くらいは4時間くらいの時短勤務で様子をみていきたい。」というように期間や時間を数値にしたのです。

具体的な数字があると伝えられる側もイメージがしやすく、イメージできると安心にも繋がります。

仕事という共通言語を通して会話する

病気になって感じたのは、病名や症状をどんなに詳しく伝えても思っている以上に他人には伝わらないということです。

自分にしかわからない体調の変化や辛さを伝えるのはとても難しいことですが、職場では仕事という共通言語があります。

仕事目線で会話することで、相手も同じ目線になり自分の状態を分かってもらうことに繋がると感じています。

そして、まわりの視点で考えてみることも必要です。

例えば上司であるあなたが病気であることを職場で伝えた時、部下からは「今後うまく仕事がまわるのだろうか」「会社の体制に影響が出るのでは」「今後この会社にいても大丈夫だろうか」といった不安が出てくるかもしれません。

知りたいのは病気そのものではなく、上の立場の人が病気になったことによって自分にどんな影響が出るのか、ということなのです。

ミーティングルームでブレインストーミングセッションを行う人々

伝えたい相手の視点で考える

今振り返って思うと、何年も一緒に働いてきたメンバーだからこそ、病気のことをありのまま伝えられたというのもあると思います。

もちろん、関係性ができているから伝わることもありますが、言葉を合わせ、伝えたい相手の視点も入れて考えていくことが必要だと感じています。

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ABOUT ME
もーこ
1982年生まれ。Webデザイン会社を経営。2021年、手足の発疹と39度の高熱が数週間続き、指定難病である成人スティル病と診断される。その後ステロイド服用による治療をしながら仕事復帰。 病気になったことで、ハンデがあっても働くことの選択肢を増やしたい。病気とつき合いながらも自由な働き方を選んでいきたいと強く想い活動を開始する。