診察室や仕事、学校など人と関わる機会はたくさんあります。しかしその中で、本音は違う、自分では間違っていると思いつつも、他人の望む役を演じてしまうことはありませんか?
私はあります。今回は役を演じてしまう自分について書きました。
幼い頃からあった、周りの空気に応える演技癖
こんにちは、タカツキです。私は発達障害(ADHD・ASD)や双極症などの精神障害を持っています。よく昔からいい子だねという言葉をかけられるのですが、もしかするとそれは自分がついやってしまう演技癖からきているのかもしれません。
メンタルクリニックに通っている時も、仕事の時もつい目の前の人が望んでいるキャラクターを演じてしまう時があります。
望んでいるといっても、それは私のひとりよがりで勝手な妄想です。
しかしなんとなくこの人はこんな言葉を望んでいるのかなという気がしたら、その言葉を言ってしまうことがよくあります。
例えば知っていることでも目の前の人が親切に説明してくれたら、初めて聞いたようなリアクションを取ったり、嬉しくないのに嬉しいと言ったり。
それが自分を信頼してくれている人をどれだけ傷つけることなのか、理解しているつもりでも反射的にやってしまうのです。
それはメンタルクリニックでも、友達との会話でも
一番問題だと思うことは診察時にその癖をやってしまうことです。
先生がなんとなく診察を早く終わらせたがっている空気を感じたら、まだ言いたいことがあってもやめてしまいます。
いい子ちゃん症候群とでも言うべきか、しかし私は計算してそうしているわけではなく本当に反射的にやってしまうのです。
当然病気は軽いものと判断されます。
友達の前でも本当は体力的にキツくても大丈夫?と聞かれたら大丈夫と返事してしまいます。
パーソナリティ障害の中には嘘をつく種類のものもあるのですが、その場合は自分に注目を集めるためのものでまた少し違っているようです。
演技癖が役に立つこともある
しかし演技癖は悪いことばかりではありません。
接客のお仕事をしていた時は人当たりがいいと褒められることが多かったし、初対面の人とスムーズにコミュニケーションを取ることができました。
しかもそれを自分がなんの苦痛も感じることなく、自然にできてしまうのでいいイメージを持たれやすくなります。
人は初対面のイメージでその後の相手の性格も判断するらしいので、対人関係はその後も何かない限りスムーズにいきます。
前向きにとらえて、人間関係に活かしていくことに
演技癖は一見良くないことのように捉えがちですが、ある程度仲良くなってきたら本音を言うこともできます。
初対面の印象と違うと言われることもあるのですが、それでも仲良くなってくれているので私はこのままでいいし、むしろ仲良くなると本音を言ってくれるようになって嬉しいと言ってもらえます。確かに良くない癖かもしれませんが、前向きにとらえていこうと思います。
同じように悩んでいる方の参考になれたら嬉しいです。