ペットボトルの蓋が開けづらい?生活の中で不便が多い、片麻痺という症状。

タオルの上に置かれたペットボトル

私はこれまでも、しつこいくらいに何度も左半身麻痺になってからの生きづらさを「パラちゃんねるカフェ」で書いてきました。今回は、あまり知られていないけれども、「麻痺があると不便な動作」や難しいことについて書いていきたいと思います。

はじめに

私はこれまでも、しつこいくらいに何度も左半身麻痺になってからの生きづらさを「パラちゃんねるカフェ」で書いてきました。

障害者を示すクローバー型の青い標識。
半身麻痺のある私が移動するときに困ること私は脳梗塞の影響から左半身に運動麻痺が出て、中途で身体障害者になったということはこれまでも書いてきました。今回はその中でも書いていた、歩行や通勤を理由に断られたことに関連して、私の現在の移動手段などについて書いていきたいと思います。...

今回は、あまり知られていないけれども、「麻痺があると不便な動作」や難しいことについて書いていきたいと思います。自分だけでなく、事故や病気で同僚が片麻痺に…という可能性もゼロではありません。そんなときの参考にもなればと思います。

片麻痺用の足の装具

麻痺があると不便な動作や難しいこと

私は脳梗塞の影響から左半身に運動麻痺が出て、中途で身体障害者になりました。左腕が全廃で肩から下は全く動かないので、以前のようにパソコンのキーボードを両手で打つことや、左手でレンズを支えてカメラを構えることができなくなりました。これが、私が受傷前にしていたライターや取材カメラマンの仕事を廃業した大きな原因です。

また、日常生活の面で言うと、ペットボトルや水筒などのスクリュー式の蓋が簡単には開けられなくなりました。太ももに挟んで蓋を開けることが多いのですが、柔らかいペットボトルだと、蓋を開けたときに中身が吹き出てきてズボンが水浸しになってしまうことがよくあります。

そうならないために、蓋を歯で噛んで固定して、右手でペットボトルを捻って開けることもあります。最近は蓋を開けるための自助具などもあったりしますが、私はまだ自分にしっくりくるものに出逢ったことはありません。

タオルの上に置かれたペットボトル

デイサービスなどで入浴するときも背中や右腕を自分では洗うことができません。背中は洗体ブラシを使ったり、健側の腕は洗体タオルの両端を縫い付けてループ型にしたもので、右腕の外側にかけて回しながら洗ったりしますが、ちっとも洗った気にならないのが悩みどころです。

また、用事があったりしてデイサービスに行けなかった時は体ふきシートなどで体を拭くのですが、そのときは短めのクイックルワイパーの棒に体ふきシートを付けて背中を拭くことがあります。ただ、なかなかシートがきちんとはさまってくれないので、なかなか上手くいきません。

タオルの上に置かれたバスブラシ

左足に歩行を補助する装具を付けていることもあり、靴を脱いで入るお店などには行きづらくなりました。麻痺している身体の影響もあって、装具を履いている側の靴を脱ぐのがなかなか手間だからです。

飲食店などのお店や病院、マッサージなどに行くときは土足でOKか、テーブルがあるお店なのかを事前に調べることが必要になりました。また、その際は靴を履くスペースがあるかどうかも確認するようにしています。椅子などに座って靴が履けるかどうかも重要なのです。

以前の仕事をしていたときには個人宅での取材などもあり、靴を脱いで家にお邪魔することもありましたが、私は室内でも杖を使うので今ではそのようなことができなくなってしまい、友人の家に呼ばれても行けなくなったのがつらいところです。

それと似たようなことで、温泉や銭湯、プールなどにも行けなくなりました。装具を外した状態で、濡れた床の上を杖歩行するのは転倒するリスクがあるからです。そういった施設の中には手すりが設置されていることもあるので、壁などを伝い歩きすれば行けなくもないのですが、リスクを冒して利用し、迷惑をかけるよりも、はじめから、そういうものを利用することはしないという選択をしています。

温泉に置かれた木製の桶と手ぬぐい

おわりに

今の世の中では、私たち麻痺がある障害者だけでなく、さまざまな人たちがさまざまな不便さを抱えて生きています。むしろ最大公約数だらけの今の世の中で、不便を感じないで快適に生きている人の方が少ないのではないでしょうか。

最近では極端な少数意見で多数の公共の福祉が侵されるという問題もよく出てきているので、私たちもそういうことに留意しながら生きていかなければならないのではないかとも感じています。

そんなことを言うと、「障害当事者なのに多数派に合わせて障害者差別に加担している」等という批判をされるかもしれませんが、私は不平不満を大きな声で言い、無理に自分の主張を通すようなことはしたくありません。これはもしかしたら、マイノリティの中でも少数派な意見かもしれませんが。

これからもサービスや道具はルールにのっとって利用しつつも、極力人間として自立した生き方をしていきたいと思っています。

アピールしたい職歴・スキルだけで応募できる!
ABOUT ME
市川 潤一
1975年生まれ。長崎県佐世保市出身・在住。愛媛県でライター・編集者・カメラマンなどとして活動していたときに脳梗塞になり、左半身麻痺の身体障害者となる。取材活動ができなくなり、ライターを廃業。障害者雇用の在宅ワーカーとなり現在に至る。障害者の仕事の仕方や見つけ方など自分の経験を紹介していきたいと思います。