発達障害者、スケジュールの組み立て方のコツや工夫は?

「発達障害者のスケジュールの組み立て方 コツとは?工夫は?」と書かれた手帳とペンと植物。

私はADHDと自閉症スペクトラムをもつ31歳です。私はやることがたくさんある状態で、毎日時間に追われています。今回は、スケジュールを組み立てる私なりの工夫やコツについてお伝えしていきます。

はじめに

私はADHDと自閉症スペクトラムをもつ31歳です。現在は、ゆめみがちというペンネームでwebライター業や動画編集業の傍ら、地元の魅力発信をしたり、シナリオスクールに通ったり、コンクールに応募したりしています。

そして、その合間に推し活も。推しがいるために仕事や勉強が頑張れるというところがかなりあるので、私にとって推し活は生きるために超重要な時間です。

とにかく私はそんな感じでやることがたくさんある状態で、毎日時間に追われています。

今回は、スケジュールを組み立てる私なりの工夫やコツについてお伝えしていきます。

私の計画を立てる時の、決め手は時間可視化

発達障害のあるなしに関わらず、スケジューリングが苦手な人は、予定が詰まっていてもそれがどれだけ忙しいか、どれだけ時間がかかるのかの感覚がつかみにくい傾向があると思います。

その感覚をつかむには、忙しさを可視化すること。

まずは予定などを月単位でガシガシ埋めていきます。私の場合はGoogleカレンダーを使っています。

多くの予定やメモが書き込まれたカレンダー。

あまりにあれこれ書くと見にくくなってしまうので、「絶対に動かせない予定」を入れていくのがベスト。仕事なら締切や打ち合わせ、勉強なら授業や課題提出日、推し活なら推しの生配信、ライブとかですかね。

空いた時間にいつでもできるような仕事上での買い出し、自習勉強時間、サブスクで配信される推しの動画などはあえて入れていません。

これで、大体の忙しさが可視化されて感覚的に把握できます。

そして、メモアプリにも、メモベースでスケジュールを書いています。こんな風にとにかくシンプルイズザベスト。

シンプルなスケジュールメモと「メモはシンプルに!!でもやりたいことも書く!!」という手書きのメッセージ。

こちらはGoogleカレンダーとは違い、自分が「その日にしたいこと」や「日時を動かせる予定」もたくさん書いていきます。こうしていくと、スケジュール帳の中での空白部分が空いている時間ということがわかります。

意外と「この辺りは時間に余裕があるなあ」や「この辺はキツキツだなあ」というのがわかってきますね!

空白=ゆとりのある日に「その日したいこと」や「日時動かせる予定」を移動させることもしばしばあります。

自分の作業時間を把握する

また、私はいろんな仕事やシナリオ課題をしているので、「これにはこれくらいの時間がかかります」という一覧表を自分の中に持っています。

もちろん仕事や課題内容によってもかなりかかる時間は変わってくるのでなんとも言えないのですが…大体の目安として持っておくことは非常に大事です。

自分なりの1日の予定表を作り、そのズレを知る

私は現在フリーで「毎日決まった時間に出社」とかありませんが、大まかな自分の時間というものが存在します。

現在の私の基本的なスケジュールはこれです。

6時起床
6時〜8時 朝ご飯、家事
8時〜12時 作業
13時〜18時 作業
18時〜21時 晩御飯、入浴、家事
21時〜24時 作業
24時就眠

作業のところに、仕事か勉強が入ります。

納期がやばいものがあるとずっと仕事だし、逆に仕事の納期が迫っていないときとかは作業の時間にずっとシナリオの勉強をしている、ということもあります。

しかし、毎日こういうわけではありません!毎日こうだったらもっと私はもっと活躍できているだろうな(笑)

基本のスケジュール型と先ほど言いましたが、正直、これが理想形でもあります。集中力が続かなくて午後はうまく作業に集中できなかった、寝坊してしまった、などエラーはたくさんあります。

この基本的な1日のスケジュール型に添いつつ、かといってまあまあ形は崩れるし、なんなら午前中は全く作業できない日だってある!みたいな前提を頭に置いておくと、1日のスケジュールも立てやすいです。

余裕を持って取り組むことを意識してスケジューリング

詰め詰めのスケジュールがかっこいいし、「後がない!」と思った方が意外と集中力が発揮されるので、時間をギリギリまで使いたいのはわかるのですが、マジで余裕を持って取り組まなければならないなと思っています。

発達障害を持っていると、一般の人より時間がかかる分野も多いですし、体調を崩しやすかったり、びっくりするくらいの鬱状態になって何にもやる気が出なくなることもあります。

納期や締切については、最低でも締切や納期の1日前、もしできるなら3日前〜1週間前くらいを目安に自分自身の締切を決めておいた方が良いです。

私はフリーなので週7日稼働(もちろん仕事やシナリオの勉強も含めですが)できますが、週休3日で週4日稼働の心算でスケジューリングすることもよくあります。週4日稼働のスケジュールを組んでも、結果として週7日稼働してなんとか仕事や課題をこなせることもあります。

週4日の作業量を週7日かかっている時点で計画倒れしている気もするけど、「最悪、週7日で完遂すればよし!」と元々計算しているから計画倒れではありません。

振り返りスケジュールをその都度更新していく

組み立てたスケジュールは毎晩毎晩振り返りましょう。

「意外とこれにはこんなに時間がかかっている」や「今週は頑張っていたつもりなのに全体的に仕事が全く進んでいない」など、色々と判明します。

充実感や達成感と、実際にどれだけ仕事や課題が進んだかは意外と比例していないことも多いんですよ。

なぜ仕事が進まなかったのか?単なる自分の実力不足か?自分の体調が悪かったのか?クライアントさんがあまりに連携が取れない方なのか?など原因を探っていくこともできます。

そして、その原因について吟味しながら再度スケジュール調整をしていきます。

正直、これが至高のスケジュール方法!と言うものはありません。スケジュールを組み立て、うまくいかなかったぶんを何度も何度も更新していくその繰り返しです。

また、月末には一ヶ月の振り返りをします。そして来月に向けての大体の計画も立てていくのです。計画を立てて、実行、振り返りでどれだけできたか。そして軌道修正してまた計画を立てる。

PDCAというには大袈裟?カッコつけすぎかもしれないけどイメージとしてはそんな感じです。

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ABOUT ME
身体性表現障害で8年の無職ひきこもりから、推し活のおかげで社会復帰に成功。しかし会社に就職するもクビになり、直後にADHDとASDスペクトラムが発覚した。現在は自身の発達障害に向き合いながら、推し活の素晴らしさを様々な角度から発信している。