1日100回以上、空想しちゃう発達障害者。空想癖と、どう向き合う?

空想にふける若者のイラストと「空想癖とどう付き合う?」というテキスト。この画像は発達障害者が空想癖とどう向き合うかについての記事に関連しています。

私は、ADHDとASD併発型の発達障害者です。今回は私にとって、困ることもありつつ、大切にしたいと思っている「空想癖」について書いていきます。

発達障害者の空想癖について考える

私は、ADHDとASD併発型の発達障害者です。

今年の春に発達障害の診断を受けたばかりのため、「この困りごとって発達障害のせいなのか?それとも単純に自分自身の問題なのか?」と、困惑中なのですが、この際、私の生きづらさや特性を、いろんな側面から分析して向き合ってみようと思いました。

今回は私にとって、困ることもありつつ、大切にしたいと思っている「空想癖」について考えてみます。

幼少期から続く空想癖

私は、人生の大半を空想していると言っても過言ではない、「空想癖」の持ち主です。

空想とは、現実にはあり得ないことや何ら関係のないことを、頭の中で巡らしていることです。私の頭の中には常に登場人物がたくさんいて、常に喋って動いている感覚があります。

物心ついた幼少期から空想癖はありました。

私の幼少期は本当に退屈でした。現代のようにiPadやYouTubeも無く、ひとりっ子だった、田舎だったというさまざまな要因もあり、本当に頭が痛くなるほどつまんなかったのです。今もその退屈を思い出すと頭痛がします。

退屈があまりに苦痛で苦痛で仕方なかったのは、もしかしたら発達障害の影響かもしれません。

退屈すぎてじっとできず、動き回ると叱られるから頭の中でグルグルと考える。そして気づいたら空想が始まっているのです。

学生時代も止まらなかった空想癖

教科書の前で空想にふける制服姿の学生のイラスト。

小学生になって、オリジナルの小説や漫画を書き、授業中も常に物語を考えるようになりました。子供は感受性が豊かだし、創作小説や創作漫画を描くことはありがちなことかもしれません。

しかし私は、中学生になっても高校生になっても大学生になっても、それは止まりませんでした。授業を受けていても勉強をしていてもバイトをしていても、気づいたら物語を考えている、夢の中でも空想した物語の映画が上映されるほどでした。

その空想を、とにかくしょっちゅうノートに書き起こす日々。文章能力もない、絵も下手どころか顔から下が一切描けない、とにかく頭にあるアイデアを文字に書き起こしていただけでした。

頭の中が空想でいっぱいいっぱいで、書かないと落ちつかない。結局、勢いに任せて書き殴っていたので、今見ても解読不明なものがほとんどです。

そのように空想癖がすごいので、目の前のことに集中できないこと、不眠になりやすいこと、友達と遊んでいてもどこか退屈で抜け出したくなることを相談しても、「楽しそ〜!(笑)」「クリエイター系なんですね(笑)」と揶揄われるだけでした。

「自分は作家気取りのイタイ人なのかな」と、あまり言わないようになりました。さすがに、いずれ無くなるものだろうと思っていました。

1日に100回以上の空想

買い物袋を持ちながら空想にふける女性のイラスト。

しかし、全く無くならない。29歳になった今でも、相変わらず空想のせいで集中できないことばかりだし、だからって空想をやめることはできない。

退屈を埋めるために浮かんでいた空想は、買い物や観光という、楽しい時間でさえも出てくるようになってしまいました。ちなみに推し活しているときでさえ、空想します。推しを見ていると楽しい気持ちになって空想が捗ってしまうほどに。

どんなときでも何をしているときでも、私は空想をしています。「さすがにちょっと異常では?」と気づいたのは最近のことです。

試しに普段どれくらい空想をしているか数えてみたら、確認できるだけで1日100回以上していました。普通の日、ゆっくり家事ができる日も、すぐ空想をしてしまうんです。

空想を抑えると感じるストレスとその対策

ちょうどその頃、ADHDの診断が降りたばかりで、毎日タイムスケジュールを細かく管理することにハマっており、空想をする時間と空想しない時間とを分けてみようと試みました。空想をしない時間に空想が出てきても、打ち消すようにしてみたのです。

しかし、空想を抑えたら、その抑えた分だけストレスをひどく感じ、狂いそうになると気づきました。

結論、空想を抑えることはできない。この空想癖は病的なものでもあると確信したのはその時でした。

一方で、空想をしている時間が好きで好きで仕方ないことも事実です。「いっそのこと、空想をしている時間が仕事になればいいのに!」と、思い切ってシナリオの勉強をするようにもなりました。

シナリオを書くことは空想を活かすための最善策ですが、作業自体は大変です。ストーリーのアイディアは思いつくことはつくけど「面白くない!」と自己嫌悪に陥ってばかり。

常に空想をしているせいかアイディアの数が出るところで、試行錯誤できることは良いところだと思っています。病的なものだと思ったこの空想癖も、良い方向に役に立っています。

しかし、脳の多動のせいか、いつまでも空想してしまうのは問題です。ずっと頭がぐるぐるしていると寝たくても寝られません。ヘトヘトに疲れるまで空想を止められないのは、発達障害特有の過集中も助長してしまっているのかもしれません。

過集中で体調を崩してしまったり、疲れてうつ状態になってしまったりなんてことも最近起きました。バランスを崩すと空想癖を生かすことができなくなってしまう。

「空想をしない」ではストレスが溜まってしまうので、あえて空想をしにくくなる環境を作っています。私の場合だと瞑想をするだとか、BGMをヒーリング系にする、マッサージをするなど、とにかくクールダウンすることを意識します。

また、あえて絶え間なく喋るタイプのラジオを聞くこともよくやっています。絶え間なく喋るタイプのラジオは、聞くことだけに意識を持っていけるので意外と空想世界にトリップしにくいのです。

あくまでも感覚の話ですが、空想をしない時間が、脳の空想をする部分を休めているようです。そしてその休憩が、次に空想をするとき更にエンジンをかけてくれるのです。

まとめ

空中に浮かんで空想にふける若者のイラスト。

私の空想癖は、発達障害がゆえ生まれ、育ち、これからもずっと付き纏ってるのかもしれませんが、私から生まれたアイディアや物語はその空想癖のおかげですし、気に入っている部分もあります。

どんな仕事や人生になろうと、この特性だけは無くしたくないなと思います。発達障害のせいで暴走することもあるのだということを自覚しながらも、空想癖を大切にしていきたいです。

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ABOUT ME
ゆめみがち
身体性表現障害で8年の無職ひきこもりから、推し活のおかげで社会復帰に成功。しかし会社に就職するもクビになり、直後にADHDとASDスペクトラムが発覚した。現在は自身の発達障害に向き合いながら、推し活の素晴らしさを様々な角度から発信している。