僕が感じる「ADHDと旅行の相性の悪さ」について

富士山を背景に走る新幹線。

旅行は私たちの身近な娯楽のひとつであり、特にGWやお正月などの長期連休を利用して行きたい場所に出かけるケースが多いです。費用や時間の都合で躊躇してしまう方がいる一方、月に一度は海外へ足を運んでいるという「旅行マニア」の方も少なくありません。しかし、私は旅行が大の苦手で、なかなか「旅行しよう!」と思う気にはなれないのです。

僕が旅行を好きになれない理由

僕が旅行を好きになれない理由として、主に以下の3つが挙げられます。

  • 高確率で迷子になるため
  • 移動時の疲労感が大きすぎるため
  • 外食するのが苦手なため

ー 高確率で迷子になるため

手に持たれたスマートフォンの画面に表示された地図アプリ。

僕は地図の読み取りが苦手で、目的地であるレストランや観光名所などに到着できず迷子になってしまうことが多くあります。道に迷うと余計な時間や労力がかかるので、「迷子になるくらいなら行きたくない」と思ってしまうことが少なくないのです。これはADHDの「空間把握能力の欠如」によるものだと認識しています。

スマホの中にあるGoogleマップを使って「どうにか到着できる」レベルで、書店などで販売されている地図や、ホームページなどに記載されている簡単な案内図は役に立ちません。そのため、初めて訪れる駅や観光地に足を運んだ際には、近くにある交番に行って「◯◯はどこですか?」とよく尋ねています。

ー 移動時の疲労感が大きすぎるため

機内の空の座席が並ぶ通路の風景。

飛行機や電車に乗るのが苦にならない方がいる一方、乗り物全般に弱い方も少なくありません。僕は後者に当てはまり、車や電車、飛行機に乗ると大きな疲労感を覚えます。

「乗り物酔い」は比較的軽い方で、薬を飲むことである程度対処できます。しかし、Googleマップを見つつ現在地を確認しながら目当ての駅を探すことは非常に苦手です。これは、多くのADHDの方が苦手としている「マルチタスク」に当てはまるためです。

少々大げさに聞こえるかもしれませんが、「フルマラソンを走るのと同じくらい疲れる…」と思うときもあります。また、東京駅や大阪駅などのターミナル駅は迷路のようになっており、駅構内での移動に苦労することも珍しくありません。

ー 外食するのが苦手なため

色とりどりの椅子が並ぶ明るいカフェテリアの風景。

僕は普段自炊をしており、外食は「誰かと会って話す」ときくらいしかしません。自炊のおかげでバランスの良い食事が取れるほか、調理そのものが楽しく感じられることも多いため、料理は身体・メンタルのバランスを取るのに最適な手段のひとつだと思っています。

一方の外食は、基本的には「やや雑多な環境」の中で各種料理を提供しています。特にファストフード店やショッピングモール内に店舗を構えるチェーン店では、周囲の雑音が気になり目の前にある料理が楽しめなくなってしまうことが少なくありません。

なお、僕はADHDに多いとされている「聴覚情報処理障害(APD)」も持ち合わせていると自覚しています。これは、基本的な聴力には問題ないものの、複数人での会話の際、誰か特定の一人の声が聞き取りづらくなってしまうという障害です。場合によっては相手に迷惑をかけてしまうので、特に大人数での外食は基本的に控えるようにしています。

ADHDが旅行するなら「自分なりの工夫」が必須

ADHDの特性により、「せっかくの旅行なのに楽しめなかった…」という経験を持っている方も多いでしょう。

  • 財布やスマホを紛失してしまった
  • 不用意な発言により、友達やパートナーを不快にさせてしまった
  • 寝坊して飛行機の搭乗時刻に遅れてしまった

上記のようなトラブルは、当然僕自身も経験しています。そのため、仮に旅行をする場合、以下のような対策を講じています。

  • 財布やスマホの「保管場所」を決める(リュックやポケットに入れる、あるいは首にぶら下げるなど)
  • 会話は基本的に「聞き役」に徹する
  • 電車や飛行機、バスの発車時刻が早朝の場合、前日は夜更かしをせずなるべく早く寝るようにする

「旅行は好きだけどいろいろと苦労するから控えている…」と悩んでいる方は、一度自分なりの対策法について検討してみてはいかがでしょうか。

ドイツの「mit Parkschein」と書かれた駐車場の標識。

まとめ

旅行は気分転換を図るには最適な手段とされています。しかし、個人的には「ADHDの苦手が凝縮されているな」と思える面が多々あり、すべての人におすすめできるレジャーではないと考えています。

  • 荷物の準備
  • チケットの手配
  • 旅行中の私物の管理
  • 旅行中の会話(家族やパートナーなどと一緒に行く場合)
  • 人混みでの歩行
  • 時間厳守の行動

もちろん、旅行することでしか得られない体験も少なくありません。「旅行の予定がある」という方は、ADHDの特性の有無に限らず、可能な限りの準備をしたうえで現地に向かうことをおすすめします。

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ABOUT ME
ハル
3回の転職経験を持つADHD(診断済み) メンタル弱めのゆとり世代。電話対応が壊滅的で、新卒で入社した会社を3ヶ月でクビになる。その後、営業職、コンビニ経営を経て、今は編集の仕事と産業心理カウンセラーの仕事をしています。 ※長時間残業とパワハラにより、2年前に適応障害の診断を受けた経験有り