統合失調症は脳の病気だと私が納得した時

ノートに描かれた脳と心電図のイラスト。ブログ「統合失調症は脳の病気だと私が納得した時」に関連する画像。

精神疾患の一つである統合失調症は、脳の病気であると知っていますか?

今回は私が「統合失調症は脳の病気なのだ」と納得した時の話をします。

統合失調症は脳の病気?

青いニューロンのネットワークを示す抽象的なイメージ。ブログ「統合失調症は脳の病気だと私が納得した時」に関連する画像。

精神疾患で知られる統合失調症は、脳内で情報を伝える神経伝達物質のバランスが崩れることで起こると言われています。

つまり、統合失調症は脳の障害、脳の病気とも言えるのです。

私が初めて統合失調症になった時、それがどういうことなのかよくわかっていませんでした。

自分が病気だとわかっていなくて、聞こえてくる幻聴はなく本当の声だと思っていたし、妄想は妄想ではなく、私にとっては真実だと実感していました。

家族から「それは現実ではないよ」と言われても自分が実感を持っているので納得できず、なぜ幻聴や妄想が起こるのか理解できていませんでした。

病後、数年して症状が落ち着き、病気に関しても知識がついてからは「あの時の声は幻聴だったんだ」「私が体験したことは統合失調症の症状だったんだ」と認識できるようになりました。

一度そのような認識を持った当事者が、再び統合失調症になったらどう感じるのでしょうか?

病識(自分が病気であることを自覚すること)を持ったのだから、再び症状が起きても大丈夫だと思うかもしれません。

私は統合失調症が再発した時、統合失調症は脳の病気だという意味の恐ろしさを知りました。

「わかっているのに……」再発時に思い知った病気の恐ろしさ

ウッドフィギュアが赤いウイルスのような物体を避ける様子。ブログ「統合失調症は脳の病気だと私が納得した時」に関連する画像。

再び幻聴や妄想に襲われた時、私は頭の中で「これは幻聴だ」「これは妄想に違いない」と認識できていました。

しかし、頭ではわかっているのに心がコントロールできず、幻聴や妄想の中の出来事に反応してしまうのです。

「これは病気の症状で現実ではない!」と必死に自分に言い聞かせていました。

しかし、現実ではないとわかっているのに、幻聴や妄想に怯えたり、悲しんだり、恐怖で動揺したりして胸がドキドキ苦しくなるのです。

まるで心のハンドルが私ではなく病気に握られて暴走しているかのようです。

「わかっているのに、わからなくなる!」

頭で理解はできていても、心が言うことをきかずに病気の言いなりになってしまいます。

私はこの体験をとても不思議に思いました。

体調が回復した後「統合失調症の発症には、脳の神経伝達物質の異常が関係している」という説を知り納得しました。

脳が非現実を現実と間違えて、不安や恐怖を引き起こす神経伝達をしていたのだと考えるとスッキリ理解できたのです。

病気や障害は自分の意思でコントロールできないのだと、この病気の恐ろしさを理解した瞬間でした。

これはあくまで私の感覚に基づく個人的な体験で、他の人にはあてはまらないかもしれません。

しかし、病識を見失うことは統合失調症の当事者にとっては仕方のない部分があり、コントロールできないものだと伝えたくて書かせて頂きました。

病識を持つには適切な治療や支援が必要

ピンクのハート型のステッカーが貼られたノートとペン。ブログ「統合失調症は脳の病気だと私が納得した時」に関連する画像。

私が初めて病識を持つきっかけになったのは「あなたに聞こえている声は私たちには聞こえていない。」という母の意見から精神科を訪れたことでした。

病識がないというのは当事者にとっても、周りの人間にとっても恐ろしいことです。

しかし、適切な治療や支援を受けることで少しづつ症状が収まり「これは病気の症状なのだ」と本人が自覚を持てる場合があります。

病識が持てるようになると通院や投薬がしやすくなり、病状がさらに改善されます。

統合失調症の正確な原因はまだ解明されていませんが、一人でも多くの当事者が適切な治療や支援が受けられるよう願っています。

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ABOUT ME
大福 麦子
統合失調症を患う2児の母です。日々病と向き合いながら、不登校の長女、境界知能の次女、健常者の夫と暮らしています。他に心疾患があり、少ない体力とバイタリティの中で何ができるか模索中。趣味はカフェ巡りと映画鑑賞。2022年9月よりwebライターの仕事をゆる~く始めました。