人には人の地獄がある~発達障害の僕の場合

公園を歩く家族の後ろ姿。発達障害の自分の体験を反映した「人には人の地獄がある」というテーマを象徴するイメージ。

タイトルにある地獄…困り事やツラいこと、苦しみやその他マイナス感情の要素を煮詰めて凝縮して「地獄」と表現してみました。

人それぞれの内面にある「地獄」の存在について考えてみませんか?

発達障害の現実と僕の困り事

日本では大体、人口の約15人に1人が発達障害ともいわれおり、症状や困り事は様々である。
(出典:文部科学省|通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について )

僕は発達障害でもADHD傾向が強いので、
ウッカリが多かったり、
ケアレスミスの多さや、
マルチタスクの管理に困り事を感じている。

家庭と仕事での困難

困り事の割合としては家や生活面よりも、職場や仕事面での困り事が強く出る傾向にある。

一方で、感覚過敏であったり、学習障害、吃音においての困り事は自分にはない。

また、自分とは反対に仕事は順調だけれども、感覚過敏やパニックでツラい思いをしている人も世の中にはいる。

育児と自由時間の狭間で

僕にとっては仕事が順調で評価されているのなら、羨ましいとも思ったりもするが、当人の立場からしてみたらそうはいかないだろう。

階段に座り頭を抱える男性のシルエット。発達障害の自分の体験を反映した「人には人の地獄がある」というテーマを象徴するイメージ。

孤独の辛さを抱えている人もいれば、孤独になれない辛さを抱えている人もいる。

後者は僕のことでもある。
4歳と0歳のよくいえば元気、ヤンチャ全開の育児真っ只中にいる。

毎日子供特有のケガやハプニングの連続なので長時間目を離すことはできず、結果として、子供中心の時間軸や生活スタイルが必然的になってしまう。

一人で過ごす自由時間の希少さ

ふと、SNSを眺めていたりすると、酒場で一人お酒を楽しんでいる投稿が流れて来たりするが、今の僕には誰に気を遣うことなく、一人でゆっくりできる人が羨ましくて仕方ない。

(僕一人だけ外出すると、その間は妻がワンオペ育児の負担を強いることになってしまうので、そんなに頻繁には外出ができない)

自由時間と睡眠時間のトレードオフ

ゆっくりできる時間が全くない訳ではないが、あっても家事も終わり、子供が寝静まった深夜。自由時間は睡眠時間と引き替えになってしまうので、ほどほどにしないと明日に支障が出てしまう。

子育て中の休日の現実

休日も子供を公園に遊びに連れてったり、子供のリクエストに応えてたりするとあっという間に一日が終わってしまい、子育て真っ只中だと休日であっても休まらない現実がある。

希少な一人時間の喜び

なので、一人で時間を気にせずに過ごせる機会が発生したりすると、

「のんびりチャンス!!!」

と心の中でガッツポーズするほどの嬉しいイベントとなっていたりする。

孤独と繋がりのジレンマ

そんな僕とは対照的に、例えば、職場などの特定のコミュニティ外になってしまうと人との繋がりが極端に少なく孤独でツラさを抱えている人や、家族を死別や疎遠により孤独を余儀なくされる人もいる。

お互いにそれぞれの地獄があり、「人との繋がり」と「自分の自由時間」を互いに求めている。

もちろん、単純に二分するものではないが、隣の芝は青く魅力的に生い茂って見える。

ノートパソコンの上に置かれたヘッドセット。発達障害の自分の体験を反映した「人には人の地獄がある」というテーマを象徴するイメージ。

発達障害に見えないと言われて

また、こんなことがあった。

「マーチンさんは全然発達障害に見えないですね!」

とあるネット上での、障害者が集まる交流の中で言われたことがある。

それまでの順序立てて発達障害や障害者雇用について語ってた様子が、相手にはそう思えたらしい(人前で話すのはわりかし得意な方なので)。

発言した本人に悪気は無さそうだ。
むしろ僕のことをポジティブに捉えての発言のように見える。

振り返ると見える地獄

この一言をもらうまでの自分の人生を振り返ってみると、これまで数多くの大人たちに、怒られ、呆れられ、なじられ、突き放されてきた。

今思えば、自分7:3理不尽だったかなと思う。理不尽も自分のハチャメチャさが原因で色眼鏡で見られてた結果の被弾が多かった気がする。

地獄を乗り越える試行錯誤

そんな数多くの地獄(僕にとっては)を感じながら、試行錯誤の末にようやくここまでたどり着くことができた。

なので、【自分から他人】に対してだったり、【他人から自分】に対して見えてない・わからないだけで、その人にはその人の地獄があるということをよく思い知らされる出来事だったと思う。

カラフルな吹き出しが付いた複数のフィギュア。発達障害の自分の体験を反映した「人には人の地獄がある」というテーマを象徴するイメージ。

他人の地獄を想像する力

整腸剤のキャッチコピーにあった「人にはヒトの乳酸菌」じゃないけど、

「人にはヒトの地獄がある」

同じ境遇の人にしか、わかりあえないことがある。

共感と理解の大切さ

困り事に対して、ツラさや愚痴を聞くことで寄り添うことはできたとしても、同じ様な経験がなければ、真の共感までは難しい。

安易な「わかる、わかる。大変でしたねー」よりも、歩み寄る気持ちと他人が持つその人の地獄を想像して、理解する。そんな心の器の大きさがあれば、掛ける声やアクションも変わってくるはず。

思いやりで心穏やかに

人それぞれの地獄が、一人の力で全部変えることは無理でも、周りの人たちの想像力と思いやりで、少しでも心穏やかなものになれますように。

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ABOUT ME
マーチン
1989年生まれの33歳、生粋の岐阜県民。社会人2年目の時に発達障害(ADHD/ASD)と診断され、障害者雇用にて再就職。8年間勤務後、障害者の就労支援職に従事している。2019年に居場所作りや情報共有の場として岐阜市にて発達障害当事者会「発達ワークスぎふ」を立ち上げ、私生活では二児の父として、色々しくじりながらも奮闘中!!