HSPって何?発達障害(ASD)とはどうちがうの?愛着障害から影響を受けるの?当事者の思うこと

草むらに置かれた開いた本と野花。HSP(高感受性)と発達障害(ASD)の違い、愛着障害からの影響について考察する内容に関連する画像。

私は24歳のときにASDと診断された。ただ、私は自分のことをHSPだと思っている。今回は、主にHSPとは何かを紹介しながら、両者の関係性について私の考えを書いていきたい。

広汎性発達障害(ASD)と愛着障害の診断を受けた私

私は24歳のときに広汎性発達障害(現在ではASD)、30歳のときには愛着障害の診断を受けた。ただ、自分では自分のことをHSPだと思っている。

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人一倍感受性が強く、繊細な気質を持って生まれた人のことを指し、アメリカの心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した心理学的概念のことだ。全人口の約5人に1人が該当すると言われている。

他方、愛着障害とは、幼少期に何かしらの理由によって養育者との愛着(心理的な結びつき)が形成されず、子どもの情緒や対人関係に問題が生じることを指す。不安型、回避型、恐れ回避型(不安型と回避型の混合型)の愛着スタイルが存在し、人口の約3分の1は不安型に該当するそうだ。

ASDの詳細については割愛するが、厚生労働省のHPによると100人に1人の割合で存在するらしい。

ASDには感覚過敏というHSPとよく似た症状を持つ人がいる。ASDとHSPには感覚過敏以外にも共通していることがあり間違いやすいのだが、両者はまったくの別物である。では、この両者はどうして混同されがちなのか。それは、共通点が多いからではないかと思う。

具体的には下記の表をご覧いただきたい。

HSPとASDの特徴を比較した表。対人関係、変化への柔軟性、感覚の敏感さ、空気を読む能力、他人の気持ちへの機敏さについての違いが示されている。

(以上、2サイトを参考に作成いたしました)

ASDと診断されたが、HSPに共感する私

私はASDと診断されているが、上記の表を見比べたときに、ASDよりもHSPの項目の方がしっくりくる。思い返してみても、物心がついたときにはすでにHSP的な気質が強かったように思う。

他人にどう接していいかわからなかったので孤立はしていたが、他人と仲良くなりたい気持ちは強く「他者に関心を示さない」ということはなかった。

子どもの頃から他人の顔色や声色に非常に敏感で、特に「先生が怒っている」「友達が悲しそう」「同級生が馬鹿にしている」といった負の感情ほど察しが早かった。先生に叱られると1日中そのことしか考えられなくなり、なんなら他人が叱られていても自分ごとのように感じて居心地が悪かった。

また、変化にも対応するのが苦手だったため、5歳のときに曾祖母が亡くなったあと、何年間も「死が怖い」という感情に苛まれていた。現在でも、ひとつのことを気にしすぎたり、友人と会った日は眠れなかったりする。

他には、夜寝る前にSNSやネットの掲示板、ニュースなどのコメントを見ると感情が揺さぶられて、眠れなくなりストレスから過食行動に走ってしまうこともある。

在宅ワーカーになってから、職場の人と会うことや顔色を伺う必要がなくなったのは幸いだが、相手の人となりがわかりづらい。加えて、文章からは感情が読み取りにくいため、冷たい印象を受けることが多く、過去にはそれが原因で離職につながったこともあった。

一方、今の会社はミーティングや面談がわりと多いので在宅勤務でも相手の人柄を理解することができる。

「この人は面談のときにすごく手厚く対応してくれた」という経験があると、少し文章がそっけなく感じても「忙しいのだな」と解釈できるようになり、必要以上に落ち込まなくなった。

要は信頼関係の問題なのかもしれない。

ASDとHSPは共通点が多いけれど、ちがいも大きい。私はASDの診断を受けているが、他者への関心は強すぎるくらいだし、その場の空気にも影響を受けてしまう。信頼関係があれば、色々な心配をせずに落ち着いて過ごせる。

だからこそ、自分のことを説明するときに、ASDよりもHSPの方がしっくりくるのだ。

青空に浮かぶ赤と白の風船。HSP(高感受性)と発達障害(ASD)の違い、愛着障害からの影響について考察する内容に関連する画像。

医師の診断とHSPに対する自分の見解

医師からは「HSPは愛着障害故の後天的なものですね。人の目を気にしやすいのはそのせいです。月尾さんの場合は、発達障害よりもそっちの方が生きにくい原因になっていると思います」と言われている。

ただ、医師の言葉を一部否定するようで申し訳ないが、一般的にHSPは先天的なものだと言われているし私もそう思う。もしかすると「愛着障害故にHSPに似た症状が出るようになった」という微妙に違うニュアンスかもしれないが。

では、私はASDであり愛着障害でもありHSPでもあるのだろうか?

私自身がHSPかどうかは不明だが、生きづらいことは確かだ。その生きづらさは何が原因なのか。どうやって、対処をしていけばいいのだろう。

答えは、私自身もよくわからない。

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ABOUT ME
月尾 いる
愛着障害持ちのASD。愛着障害ゆえ にHSPのような症状が出ることも。Twitter小説大賞、三木露風賞などの受賞経験有り。スピッツが大好き。