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発達障害を持つ人は、田舎と都会どちらに住むのがいいの?

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2024.1.8

障害を持つ人、特に今回は発達障害を持っている人についてお話をさせていただきたいと思います。

住む環境でかなり症状が改善されることもあるので、実際の私の体験談を元に発達障害を持つ人は田舎と都会どちらに住むのがいいのか一例をごらんください。

執筆:タカツキミドリ

私は発達障害(ASD・ADHD)と二次障害である社会不安障害やパニック発作などを持っています。

今までどんなに普通の人と同じように働きたいと思っても、なかなか思うように体が動きませんでした。

私の実家は四国の香川県のそのまた山の方にあります。かなり田舎といってもいいのではないでしょうか。

そこから心機一転、約10ヶ月前に東京23区内に引っ越してきました。

様々な環境が変化する中私の症状も変化した部分があるので、今回は発達障害を持っている人は、田舎と都会どちらの方が住みやすいのかについてお話させてください。


大前提は本当にその人の立場や家族構成、障害特性によって変わってくるということです。

例えば私は一人暮らしの方が自分の特性に合っているので、今は一人暮らしをしている都会の方が住みやすさを感じていますが、一人暮らしがさみしいという人は実家で暮らす方が向いていると思います。

あと私は身体の病気を治すために上京してきたという面も大きいので、それなりに理由があってはじめて環境を変える決断をしています。

逆に言うと今の環境に特に不満が無いのなら、どちらがいいからといってどうしても環境を変える必要はないと思います。

ではここからそれぞれの暮らしのメリットデメリットをご紹介していきます。

もちろん地域差があるので、一概にこうだとは言えません。

都会のメリット

都会で暮らすメリットで私が一番いいと感じているのが、病院と仕事先の充実度です。

私の場合は徒歩圏内にメンタルクリニックがあり、かなり通院が楽になりました。

仕事先も障害者雇用の数でいうと、やはり地方と比べ物になりません。

都会のデメリット

一方でやはりデメリットだと感じるのは、家賃の高さです。

もとから都会に家がある人はいいのですが、地方から引っ越してくる際にはやはりそれなりの家賃がかかります。

田舎のメリット

田舎で暮らすメリットは空気の綺麗さと物質的な解放感です。

都会は人が多い為、空気は少し汚れ気味になりますし、物質的な解放感はやはり田舎の方が何倍もあると思います。自然が多い環境にいるだけでストレスが減るという研究結果も有名です。

田舎のデメリット

田舎で暮らすデメリットは人の目が気になるという点です。

やはり噂が広がりやすいのは否定しませんし、常識の範囲内で生きるという価値観は都会より強いのではないでしょうか。

【まとめ】自分の中の優先順位によって変わってくる

私が都会と田舎で暮らしてみて思うのが、やはりどちらにもいい面もあれば悪い面もあるということです。自分が何に生活の優先順位をつけるかによって、暮らしやすい場所は変化します。

また自分がどんな生活をしたいかと考えても、それができる環境が整っていないとなかなか実行できません。

誰でも簡単に環境を変えられるとは思っていないので、今いる場所でベストを探すのも一つの方法だと思います。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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