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春の不調の乗り越え方

~過去の日記から学べること~

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2024.5.6

春にもいろいろな春があります。はじめましてやさようなら。またね、もきっとあるでしょう。
今回は、私のちいさな春のお話をさせてください。

執筆:山田 彩緒

内縁の夫を亡くしてから3度目の春が来ました。私の暮らす東北の地でも、とりどりの花が一斉に咲きました。それは変な咲き方で、急に“来た”春のぽかぽか陽気に、私は驚くばかりでした。

朝晩の気温差に統合失調感情障害躁鬱型の私は影響を受けました。1日10時間睡眠をとるか、頓服薬を飲んで呆っとやりすごすかの二択です。

A型作業所に通っているので、ずっと寝込むわけにもいきません。犬も猫もお世話が欠かせません。内縁の夫と暮らしていた頃に、どうやって春の不調をやり過ごしていたか、私は自分の日記帳を引っ張り出してみました。

4月の雪。
日記によると、2016年が一番、躁鬱の波が激しいのでした。

「4月11日。雪降ったよ4月に。胃が痛い、薬をもらいに行く。おとちゃん(内縁の夫のこと)が朝のゴミ出しをしてくれた。眠る時間が増えていく」

このときは14時に起きる生活をしており、基本的には1日1食、あとは寝てしまうことが多かったです。それでも体重が増え続けたのは、眠剤を飲んで意識が朦朧としたなかでカップ焼きそばやチョコレートを食べていたからなのでした。

「4月20日。具合がよくならず飲酒。お花見も兼ねて。おとちゃんはもう1回来たいと言っていたけれど、多分もう散ると思う」

「4月23日。朝4時に起きる。二人とも具合が悪く、険悪な雰囲気。薬が効かない」

「4月30日。ベッド買い替え。マットも届く。電話で昼寝から目覚め、頭が酷くグニャっとしている」

4月は特に日記を書いている日数が少なく、書けない書きたくない状態が多かったことが分かります。

いまの私が思うこと。

  • 目覚まし時計をかけてでも朝、起きなさい
  • 胃腸が弱るほど飲食するのは控えなさい
  • 飲酒は控えなさい
  • 長時間の昼寝は控えなさい
  • 具合の悪いときに高い買い物をするのは注意

2016年を反面教師に。これも学びだと思います。

人は過去に生きている訳ではありません。しかし、生きていれば振り返る景色が増えていくことは否めません。

私はたくさん失敗をして、いま“ここ”に生きています。それも悪くないと思えます。

いつかの未来、自分なりに尽くしてきたんだなと懐かしみたいです。春の元で。

1985年生まれ。販売員経験6年。その後うつ病、統合失調感情障害躁うつ型へ。現在は猫と犬とともに、ゆるやかな日々を過ごす。

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