まじめな人がなりやすい「6月病」の対処法 梅雨に心身が辛くなる理由とは…

青いアジサイの花のクローズアップ。

5月病に似た言葉のひとつに「6月病」というものがあります。あまり聞き馴染みがない言葉なので、「5月病とどう違うの?」「どんな症状が現れるの?」などといった疑問を抱く方は、決して少なくありません。そこで今回は、6~7月ごろのジメジメした梅雨時期に発症しやすい「6月病」の概要と具体的な対処法について解説していきます。

6月病とは

6月病(June Blues)とは、新しい環境や生活に順応できず、自分のメンタル・身体に何らかの不調が現れる症状のことを指す言葉です。具体的には、「倦怠感」「集中力の低下」「不眠」「動機」「情緒不安定」など、おおよそうつ病や適応障害と似たような症状が現れるのが一般的です。また「5月病」との違いとして、主に以下2つが挙げられます。

【「5月病」との違い】
・時期
・年齢

時期

「5月病」との大きな違いは、各種症状の発症時期が「6月ごろ」という点にあります。梅雨時期である6月ごろに心身の不調が現れやすい理由として、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 4月から始まった新生活に対するストレスの影響は、緊張の糸が解けやすい大型連休後から、気温差による疲労を感じやすい6月ごろに表面化しやすいといわれているため。
  • 6月は祝日がなく、疲労を取ったりストレスを解消させたりする時間を確保しづらいため。

僕自身、連休明けに感じる疲労によって「仕事のモチベーションが上がらない…」と悩んだことが多々あります。また、5月下旬~6月上旬ごろに感じる気温差にやられてしまうことも少なくありません。新生活が始まってわずか3ヶ月ほどしか経っていない方にとって、6月はまさに鬼門となる月といえるでしょう。

年齢

5月病・6月病は、それぞれ「なりやすい年齢」というものがあります。具体的には以下のとおりです。

  • 5月病…10~20代
  • 6月病…20~60代

一般的に、5月病は学生や新卒など比較的若い人がなりやすいとされています。一方の6月病は、新卒に限らず年配の方でもなるといわれています。これは、4月1日入社(転職組み)の方の体調不良や、部署異動によって心身の不調を訴える人が多数いるためです。

雨の中、傘をさして歩く人々の様子。

自分でできる6月病の対処法

もし6月病になって体調を崩してしまった場合、仕事・学校を休んで専門の病院を受診することが重要です。そのほかにも、以下のような方法を実施して自身のメンタルをケアすることが必要になります。

【6月病改善に有効な方法】
・リラックスする時間を持つ
・毎日「70%」で活動する

リラックスする時間を持つ

環境の変化による疲労を取り除くために、1日の中に「リラックスタイム」を設けることをおすすめします。いつ、どんなふうに過ごすかは人それぞれ異なるので、一度時間を取って考えてみると良いでしょう。僕の場合、以下のように設定・実施しています。

・時間…夜の時間帯の15~20分間
・やること…好きな動画や気に入っているアーティストのMVを見る

本当は日中の時間帯にリラックスタイムを設けたいのですが、平日は仕事や家事、休日はライティングや筋トレなどをしているため、うまくまとまった時間を取ることができません。そのため、夜の時間帯にリラックスタイムを設定・実施しているという状況です。

最近は好きな動画を見たり音楽を聞いたりしてリラックスタイムを楽しんでいますが、夜の時間帯にスマホを長時間(特に娯楽目的で)使うのは好ましくないため、15~20分という「縛り」を設定しています。制限時間を決めないと、おそらく朝方までネットサーフィンをしてしまうためです。ほかには、「kindle読書」「ストレッチ」などをしてリラックスすることもあります。

毎日「70%」で活動する

まじめで几帳面な方は、目の前にある仕事や家事、育児に対し、つい「持っている力の100%」で向き合いがちです。これでは6月病の発症・重症化を招く可能性が高まるので、常に「余力を残す生活」を送るように心がけることをおすすめします。

【余力を残す生活を送るうえで大事な心構え】
・安易に他人からの頼みごとを引き受けない
・身体に違和感を覚えたら躊躇せずに休む
・気乗りしない飲み会・ランチには足を運ばない

「他人からの頼みごとを断るのが苦手…」という方は、キャパオーバーによる体調不良を招くことが少なくありません。職場の上司や同僚、ママ友などに誘われた飲み会・ランチにすべて出席するのも同様です。昼休憩やアフターファイブ、週末の休日は、普段酷使している大事な身体を労わるために使うのがベストといえます。

体調も万全、仕事も完璧、子どもやパートナーとの時間も十分に取れているという方は、現代社会においてごく少数派です。そもそも不完全なのが人間なので、あまり気負わず日々の生活を送るようにしてみてください。

松の針に付いた水滴のクローズアップ。

まとめ

6月病は、新社会人からベテランまで幅広い年齢層の方に見られる病気・疾患です。「自分は大丈夫だろう」と思うのではなく、定期的に休んで身体と心をケアすることが重要です。

メンタル疾患は、症状の種類・重さはもちろん、実際に発症する時期や感じ方も人によって異なります。段々と不快な症状が出てくる人もいれば、一気に発症する方も少なくありません。「最近ちょっとおかしいな」と思う方は、一度専門の病院へ行き、医師の診察を受けてみることを検討してみてください。

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ABOUT ME
事務→営業→コンビニ経営→記事制作→MRサポートなど多様な仕事を経験しています。 人見知りかつ内向的なADHD・ASD混合型で、多くの失敗を重ねてきました。 過去の経験や現在感じていること、昔の自分に伝えたい内容を中心に各媒体で発信中です。