B型事業所を利用して3ヶ月。在宅勤務者が感じること。

デュアルモニターとPCデスクのセットアップ

前回は、B型事業所を利用するまでの記事を執筆しました。
B型事業所を利用するまでの手続きが複雑で、実際に働きはじめたのは準備を始めて約2ヶ月後だったことから、時間には余裕を持って手続きする必要があります。

そして、7月からB型事業所を利用し、9月で3ヶ月目になりました。
今回は、在宅勤務でB型事業所を利用してみて、思ったことや感じたことを書いていこうと思います。

はじめに

フリーでおこなっていたライターから離れ、B型事業所を利用し始めて3ヶ月。

未経験の分野に再び飛び込んだので、不安と新たなことに挑戦できるわくわくが入り混じった数ヶ月でしたが、ようやく仕事も手慣れてきたのではないかと感じています。

実際の仕事は?

自宅のオフィスセットアップ

実際、B型事業所ではどのような仕事が割り振られているのでしょうか?

どうしてもB型事業所というと、「作業所」というようなイメージが強いと思います。
実際に、わたしも軽作業などのイメージが強く、やりたいことよりもできることをやらせてもらう場所だと認識していました。

ですが、わたしが通所している事業所は一風変わっており、「障害があってもやりたいことをやれる場所」ということを大切にしています。

そのため、街中でかわいい制服を着て働くことができるグラノーラ専門店や、昆虫と植物を取り扱う生き物のお店など、多彩な事業所が展開されています。

その中でも、わたしはe-sportsに関連する事業所に通所しています。

そこでは、ゲームに関する動画編集や、e-sportsを身近に感じてもらうための体験会の企画などをおこなっています。

組織に所属する安心感

複数の人がノートパソコンで作業しているテーブル

まずは、企業に所属する安心感です。

フリーランスの時はいつも孤独で、いわゆる切磋琢磨しあう相手がいないので、仕事に対するモチベーションが上がりづらいといったデメリットがありました。

もちろん、フリーランス同士のサークルなどもあり、どこかのサークルに所属するといった手もありましたが、結局は個人ですのであまり手を出そうとは思わず・・・。(人見知りなので余計にですが)

また、仕事に対する不安を相談する宛もなかったので、日々このままでいいのだろうか、と不安を抱えながら仕事をしていました。

ですが、B型事業所は組織であり、利用者はその事業所に所属することになります。

当然ですが、毎日顔を合わせて仕事をすることになるので、社会に所属している安心感を手に入れることができました。

また、わからないことがあった場合にすぐに相談できる点も、良い点だとわたしは思います。

やりたいことを尊重してもらえる

ヘッドセットをつけてゲームをしている人

B型事業所に通所してよかったと感じることは、やりたいことを尊重してもらえる点です。

組織では、なかなかやりたいことを尊重してもらえるケースは少ないですよね。

しかし、わたしが通所しているB型事業所では、個人の適正に合わせた仕事の割り振りや、興味・関心があることを積極的に体験させてくれるので、自身の能力がますます伸びていくと思います。

また、わたしは在宅勤務なので、通勤時のストレスや職場でのストレスを感じにくく、わたしにとっては良い勤務体系なのかな、と感じています。

このように、のびのびと仕事に取り組むことができているので、フリーランスの時よりもモチベーションを維持しながら仕事に取り組めているのではないでしょうか。

ですが、もちろん楽しいことだけではなく、在宅勤務ならではの悩みもあります。

オンラインでの意思疎通が難しい

ノートパソコンが置かれた机に座っている人

持病の関係上、通勤が難しいことから在宅勤務で通所しているので、普段はzoomや公式LINEを用いてコミュニケーションを取っています。

ですが、なかなかオンラインでの意思疎通が難しく、相談や連絡にもタイムラグがあるな、と感じています。

また、他の利用者さんはスタッフさんが身近にいるので、雑談することもあると思いますが、わたしの場合は業務連絡という形になってしまうというような、少し寂しい点も。

文面だけのやりとりをする場面もあるので、簡素になりすぎないように工夫しながら、コミュニケーションを取る必要があるな、と思いました。

現場の人たちとの乖離、疎外感

ミニマリストのホームオフィス設定

こちらももちろん、在宅勤務をしているからには仕方のないことなのですが、やはり事業所の現場との温度感とのズレが生じてしまう点です。

他の利用者さんが今どんなことにチャレンジしているのか、また現場ではどのような話し合いがおこなわれているのかがわからず、ただただ1人で地道に動画編集や企画をするだけ、という形になってしまっています。

わたしはフリーランスを経験しているので、孤独には慣れていますが、どうしても公式SNSで現場の様子を見ると、わたしだけ遅れをとっているかのような、どこか疎外感を感じてしまうのです。

これが、以前から会社に所属していた人からすると、より疎外感があるのではないかな、と思います。

できるだけ関わることができるように努力して

ノートパソコンでタイピングしている手

このように、勤務条件や仕事内容は申し分ない待遇となっているので、通所し続けていきたい場所ではありますが、在宅勤務ならではの悩みもあります。

ですので、できるだけ体調や予定の合う日には、体験会などに現地で参加するなど、利用者さんやスタッフさんの動向がわかるように、できるだけ関わることができるように努力する必要があるな、と感じました。

きっと、スタッフさんたちも在宅勤務の導入ははじめてですので、戸惑いや不慣れな部分もあり、模索段階ではあると思いますので、オンラインでも積極的に会話ができるよう、わたしも努力していきたいと思います。

まだまだB型事業所は、在宅勤務という形態に馴染みがなく、対応していない事業所もあると思いますが、少しずつ浸透してきている通所形態です。

また、今は工賃の引き上げをおこなっている事業所や、やりたいことを仕事にできる、多彩な事業所が展開されつつあります。

通所ができないと諦めていた方や、やりたいことができないと思っていた方は、ぜひ一度お住まいの事業所をもう一度調べてみてはいかがでしょうか?
(おすすめはTwitterやInstagramなどのSNSです!)

きっとあなたの力を引き伸ばし、活かせる事業所が見つかると思います。
この記事が、あなたの背中を押すことができたのなら、幸いです。

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ABOUT ME
1998年生まれ。17歳の時に全身性エリテマトーデスを発症、22歳の時に線維筋痛症を併発した。高校卒業後は広告代理店でライターとして勤務し、その後フリーのライターとして独立。 趣味はゲームをすること。noteではコラム未満の病気の話やエッセイなどを執筆している。