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新生活に役立つ「会話を少しでもマシにするポイント」

~私がインタビュー活動を通して学んだこと

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2024.4.5

発達障害の中でも生きづらさを感じやすい自閉症スペクトラム。私はコミュニケーションの障害と言われているこの障害を持っています。診断されてからずっと人と話すのが怖くてたまりませんでした。

しかしインタビュー活動を通して少し不安もマシになってきたので、私なりの会話のコツをお話ししていきたいと思います。この春、新生活が始まり、初対面の方と話す機会が増える方にもおすすめです。

執筆:タカツキミドリ

こんにちは。私は普段WEBライターとして仕事をしているかたわら、個人でインタビュー活動をさせていただいています。

インタビューの目的は単純に視野を広げたい、楽しいからなど色々あります。しかし思わぬ効果も現れ始めました。発達障害(自閉症スペクトラム)を持っている私にとってインタビューは会話の練習になるということがわかったのです。

自閉症スペクトラムはコミュニケーションに難があるとされる障害です。
私は長い間テキストでは仕事のやり取りができるのに、会話になるとリアクションが薄いと言われてしまったり誤解されてしまうことが多々ありました。
ずっと悩み続けていたのですが、インタビュー活動をしていると、やはり自分のコミュニケーションの取り方にも問題があったのだと気が付きます。

自分のことを話し過ぎない

インタビューの時には基本的に自分のことをあまり話しません。インタビューをしているとコミュニケーションが下手なはずの自分が褒められることが多かったのです。

これは何でだろうと考えると、単純に人の話を聞いているからだと思いました。
普段は自分のことを話し過ぎて、人の話を聞けていなかったようです。

インタビューは会話を録音して一度全部文字起こしをします。この時に自分の話していることを聞き返すのですが、人の話を一生懸命に聴いていると、やはり話してくれている人も楽しそうです。
自分と相手の半々というよりは、相手にたくさん話してもらうことを意識するくらいがちょうどいいのだと感じました。

語尾までハッキリと発言する

もう一つ気が付いたのは、自分が話している声が語尾に行くにつれて元気がなくなっていたということです。
最後のほうになると、相手のリアクションが気になって自信がなくなっていたのが原因だと思います。

しかしそれをやってしまうと、次に相手が話始めるときにも、私の反応が悪いので相手にも不安が伝わり相手の話し方も元気がなくなっているように感じました。
私が不安にさせてしまっていたんですね。

一方最後まで「○○ですね!」と言い切っていた時には、相手の方も自信を持って返事をしてくれていました。
この変化は自分の会話を自分で録音して、客観的に聞き直さないと気が付かないものでした。

【まとめ】

今すぐに色んな人にインタビューをしてみるというのは難しいと思いますが、例えば友達や親に頼んで自分が話しているところを録音してみるのはいかがでしょうか。
最初は理想と現実とのギャップに驚くと思います。
自分の声を聞くのは恥ずかしくて堪らなくなると思いますが、一回でもやってみると反省点がいくつかみつかると思います。
私も本を読んだりノートに問題点をメモしたり、色々練習をしています。
周りからの印象も変化すると思うのでぜひ試してみてください。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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