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ボードゲームってどうやって作るの?作る過程で学んだこと・感じたこと。

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2022.3.4

ボードゲームにハマった私は、旦那さんの力を借りて今度はボードゲームを作ることに。作ってみたいという気持ちで始めたものの、なかなか苦戦。ただ、その過程で学んだゴール設定の大切さや思考の整理方法などは、統合失調症の私にとって、仕事やそれ以外にも役立つことばかりでした。

執筆:大井 南 minami.o

ボードゲームの楽しさ

突然ですが、私は今ボードゲームにハマっています。

ボードゲームには人生ゲームやオセロ、将棋など一度はやったことがあるのではないか?というゲームから、カタンやカルカソンヌなどコアなファンに愛されているゲームなど、いろいろなものがあります。

最近ではテレビ番組でも大きく取り上げられたり、ユーチューバーが遊んでいる動画が公開されたりと何かと話題になることが多くなってきています。

実は、私、そんなボードゲームを作ってみたのです。



ボードゲームの作り方

元々、私の旦那さんが家族間で楽しめるようなボードゲームを作っていました。そのお手伝いをするうちに、「私も作ってみたい。」と思うようになったのがきっかけです。

ボードゲームと言っても、いろいろな種類があります。ボード(盤)の上で、駒や札を動かして遊ぶことは共通していますが、ルールはゲームによってちがいます。プレイヤー同士で協力して取り組むゲームもあれば、競い合って勝敗を決めるゲームもあります。

私がカッパのキャラクターが好きなので、「かわいいカッパが活躍するボードゲームを作ろう。」ということから制作がスタートしました。

ボードゲームを作る上で「ボードゲームに慣れていない人や私のように複雑なものを理解するのが難しい方でも楽しく遊べるものにしたい。」ということを大切にしたかったので、簡単な足し算だけで遊べるゲームを作りました。

商品として売り出すというレベルを目指す場合は別ですが、絵が好きなら「この絵をボードゲームで使ってみようかな?」とか、計算が好きなら「新しい仕組みを作ってみようかな。」とか。「サイコロが好き。」といった理由で、ふとした思いつきから作ることができるものではないかと感じています。

ボードゲーム作りから学んだこと


「カッパがかわいいゲーム」という曖昧なタイトルだったため、最初はとっちらかってしまい、納得するものにはなりませんでした。「何故、そうなるのか。」を考えずに、「なんとなく面白そうだから。」と入れたシステムはことごとく失敗に終わりました。

私はもともと頭の中で思考がまとまらずぐちゃぐちゃになってしまうことがあります。やりたいことが色々あっても、なかなか言葉や絵にできません。これは、私の持病である統合失調症の症状のうちの一つでもあります。

しかし、旦那さんが私の苦手な分野である、思考をまとめることを手伝ってくれました。旦那さんの手助けもあって「カッパとなって、大好きなキュウリを奪い合う競りゲーム」というゴールを明確にすることができました。

ゴール地点がないと、前に進めません。進んだとしても回り道や、もしかしたら後退しているかもしれません。実際にゴールを設定せずに進んでしまった経験があるからこそ、ゴールに向かって進むことの大切さを改めて実感しました。

ゴールの設定はボードゲーム作りだけではなく、webライターとしてのお仕事にも役に立っています。記事を書く上でもフワフワした状態では良いものは作れません。ゴールに向かって、一文、一文、意図したものになっているかどうかをチェックしながら書くように心がけています。

この記事も自分のボードゲームを作った体験談を語るということだけではなく、ボードゲームを通じて、コミュニケーションのきっかけになって欲しいなというゴールがあります。



ボードゲームの魅力は相手の意外な一面が見えること

ボードゲームはひと言では言い表せないほどの魅力がたくさん詰まっています。その中でも特に私にとって大きいのは「ボードゲームを通じて、相手の意外な一面が見えてくる」ということです。

普段、気難しい顔をしていて楽しくおしゃべりしてくれない友人が、ボードゲームのプレイ中は大胆な勝負に出て、勝ったときに嬉しそうに喜んでいたこともあります。

また、ある友人は普段から活発な人なのですが、自分の番になると「二手、三手先でどう立ち回るか」と、細かく計算をしていました。普段の大胆な性格からは想像もつかない慎重な一面に驚かされました。

初対面の人達で集まった時も、何も知らない状態で会話を弾ませるのは難しいですが、ボードゲームがあれば会話のきっかけにもなってくれますし、その人の意外な一面を知ることができます。

まとめ

ボードゲームの作り方や、作る過程で学んだことについてお話ししました。

私はボードゲーム作りから、ゴールを決めることの大切さを学びました。ゴール地点が曖昧なままだと、前に進めないですし、進んでいるつもりが後退していることもあります。

ただ、ゴールを設定する意識を持つようになったからと言って、なかなか思うようにはいきません。

現在も、新しいボードゲームを作っていて、日々、頭を抱えながら試行錯誤しています。せっかくアイデアを考えても、課題が出てきてアイデアを捨てて、新しく練り直さなければいけないこともあります。悔しい思いもしてきました。

だからこそ、新しいアイデアや解決策が浮かんだときの嬉しさは格別です。少しでもボードゲームに触れるきっかけになっていただけたら幸いです。

統合失調症のwebライター。得意ジャンルはアニメ・漫画。ボードゲームが大好きで、ただいま自作のボードゲームを制作中。

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