意欲の波をどう乗り越える?季節の変わり目と統合失調症
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2024.3.8
統合失調症の私は、季節の変わり目にメンタルが不調になりやすいです。
特に苦手なのは夏の終わりから秋の初めにかけてですが、今年は春の初めであるこの時期も調子を崩しています。
不調でも家事や仕事などやらなくてはならないことは多いです。
今回は季節の変わり目で調子を崩している時の、私なりのタスクの進め方をお話します。
執筆:大福 麦子 daifuku mugiko
季節の変わり目にメンタルの不調が悪化する精神疾患の方は多いのではないでしょうか。
統合失調症の私も季節の変わり目は調子が悪いです。
特に苦手なのは夏の終わりから秋の初めにかけてですが、今年は春の初めであるこの時期も調子を崩し、眠気や怠さ意欲の低下に苦しんでいます。
不調でも家事や仕事などやならくてはならないことは多く、どうすればやることをこなしきれるのか毎回頭を悩ませています。
個人的な方法ではありますが、調子を崩している時の私なりのタスクの進め方を今回はお話します。
なぜ季節の変わり目に調子を崩しやすいのか?
季節の変わり目は気温や気圧の変化が大きいです。
特に春は朝晩の寒暖差が激しく、日照時間が冬から春にかけて延びていきます。
そのため自律神経が乱れやすくなるそうです。
自律神経には興奮や緊張をしている時に優位になる「交感神経」と、リラックスしている時に優位になる「副交感神経」の2種類があります。
この2つがバランスよく切り替わらないと、様々な不調が起こるのです。
たとえば「交感神経」が優位になりすぎると、エネルギーが消耗され疲れや怠さを感じたり、睡眠の質が低下して昼間に眠気を感じたりします。
また、気圧が低くなると「交感神経」の働きがにぶり、元気が出にくくなる傾向があります。
私も季節の変わり目には自律神経の乱れに影響を受け、もともと持っている統合失調症の症状もあって、怠さや眠気、意欲の低下が激しくなり、何もやる気が起きなくなります。
意欲はないけどやらなくてはならないタスクがある時、どうするのか?
この時期の仕事は正直しんどいですが、放り出すわけにはいきません。
タスクを進めるために私なりにしている工夫をご紹介します。
ー 1. 季節の変わり目は余裕をもってスケジューリングをしておく
季節の変わり目はいつ調子が悪くなるかわからないので、なるべく余裕をもってスケジューリングしています。
意欲の波が襲ってきても、スケジュールに余裕があることでインターバルを挟めるからです。
ー 2. 長期目標より目の前のことに注力する
意欲の低下がおこると先々のことをプレッシャーに感じてしまいます。
長期目標に目を向けて「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と焦るよりも、今日一日だけに注力して「今日はこれだけやる」と決めてしまいます。
ー 3. 1日のタスクを3つ以内に絞り、リストにして可視化する
最低限のやることを3つ以内に絞り、ハードルをできる限り低くします。
リスト化することで、見通しの立たない不安や焦りを落ち着かせる効果を感じました。
リスト化する時はこれだけは絶対にやらなくてはならないタスクと、できたらやるタスクを区別をしておくと便利です。
また、リスト化することで「これは時間がかからない」「日程を調整できる」「まだ期限がある」など、自分が思っているより作業が軽かったり、融通が利くと気が付いたりする場合があります。
ー 4. やるべきことのデッドラインを調整する
私は「日程を調整できる」と思ったタスクは思い切って先延ばしにします。
空いた時間で心身を休め、極力無理な活動はさけます。
ー 5. どうしても今やらなくてならないタスクはやる
それでも残った「どうしても今やらなくてはならないタスク」は頑張ってこなします。
その代わり、時間を決めてやる、やった後のご褒美を考えておく、休む時間を確保しておくなど工夫が必要です。
これはあくまでも私の場合の対処法です。
私もいまだに意欲の波に振り回され、毎回手探りで四苦八苦しています。
それでも季節はうつろい、四季が巡ってきて体調の波がやってくる……。
皆さんも、ご自分の体調に合わせて自分なりの対処法を考えてみてください。