発達障害(ADHD)の方の『はじめまして』
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2024.4.19
春、新年度が始まり、既にコミュニケーションに疲れてしまった方もいるかもしれません。
私も正直人間関係ではたくさんの失敗を繰り返してきました。今回は私の「はじめまして」の関係性や、その後のコミュニケーションについて少しお話したいと思います。
執筆:とくら じゅん
こんにちは、とくらです。
発達障害の特性を持つ方の中でも人付き合いに困難さを感じている方は多いのではないでしょうか?
新年度が始まり、既にコミュニケーションに疲れてしまった方もいるかもしれません。
私も正直人間関係ではたくさんの失敗を繰り返してきました。
中でもあまり関係性の深くない人、出会ってすぐの人との会話には困ることも多かったです。
今回は私の「はじめまして」の関係性や、その後のコミュニケーションについて少しお話したいと思います。
人付き合いをする中での私の失敗
私ははじめましての方とのコミュニケーションは割とそつなくこなせている方だと思っています。
しかし、意外とそうでもないという突っ込みも…
実は、はたから見ると最初の会話で結構ズレたことをやっていることもあったようです。
これが発覚したのは大学生になってからのことでした。
バイト、サークル、講義、学科のクラス、ゼミ、などなど、人に会うパターンが非常に多くなり、「結構長い時間話をしなければならない初対面の人」の存在が急増したことで、自分の会話での苦手な面が明らかになったのかもしれません。
友人から、私の会話にはどうも不自然な部分が多いという指摘を受けました。
詳しく聞いてみると、どうやら私のおかしな点は次の2つ。
①質問に対する返答が浅すぎる
②かと思えば、別の質問では異常に自己開示をしすぎる
初対面の人には「はぁ」「へぇ」「そうですねえ」などの相槌、オウム返しばかりしているということが発覚したのです。
おそらく返事にまるで中身がなくとも大きな問題は特ににありませんが、相手も話していて楽しいものではないですよね。正直、何を言って良いか分からないとすぐにオウム返しになってしまう場面が非常に多かったなあと、今振り返れば後悔しきりです。
また、相当深い仲でなければ言わないような重たすぎる自己開示をして周りの人を困らせてしまうような場面も。
これはこれでかなり変わった人に見えていたことでしょう。 相手にとっては非常に迷惑な人であった可能性もあります。
数回目に顔を合わせた人との会話に困った時
初対面の人との会話では「全く中身のない返事」でも最悪乗り切れるという局面も多いと思いますが、何度か会ったことのある人との会話ではそうもいきません。 ここが非常に難しいところです。
これから関係性が深まっていく可能性もある何度か会った人、2度目にあった人、との会話は、それはそれは苦手でした。 私はかなり仲を深めてからでないと上手く会話をすることができなかったのですが、決して新しい出会いを拒絶しているわけではないのです。
しかし、どうにも上手く会話が弾まない。 少しだけ知っている人との雑談がどうにも苦手だったのです。
そもそも私は人の顔と名前を覚えるのもかなり苦手なので、前回誰が何を話していたかを一致させるのにも一苦労でした。
ママ友などの少しだけ話はするけれど、ほとんど相手の事情を知らないような関係性では、なるべく意識して話しかけてくれた方の名前を確認するようにしたり、自分の子どもと相手のお子さんの共通点やエピソードを探したり。LINEの返信にはなるべく絵文字を添えて、そっけない文章がご機嫌に見えるように工夫しています。
また、大学生時代に友人からの指摘を受けて以来、色々とコミュニケーション方法を模索した私は、会話のトレースをしてみることにしました。そつなく雑談をしている人のパターンをそのまま真似してみることにしたのです。
根本的な解決方法かどうかは分かりませんが、とにかく同じように話してみることで、あまり関係の深くない間柄でも雑談が不自然ではなくなったように感じます。
今では自然とそうした雑談的な会話もできるようになり、自分の中に「上手に雑談をしている人」がかなりインストールされたのではないかと思います。
まとめ
新年度、対人関係で新たな悩みが生まれている方も多いと思います。
しかし、少しだけ周りを観察したり、自分がどんな風に見えているのかを少しだけ考えてみるとうまくいくことも多いかもしれません。
緊張していると変な挙動になりがちですよね。まずはそれ程気負わず肩の力を抜いてみることです。
この記事を読んだあなたが、同じような人間がいることにちょっとだけ安心してくれたら嬉しいです。