自信がない人ほど基礎に従う
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2024.3.22
オリジナリティは大切です。個性と呼ばれる部分はその人の人格そのもので、私も他の人のオリジナルな部分の話を聞かせてもらうのが楽しくてたまりません。しかし物事を進めていくうちにうまくいかないと思ったとき、オリジナリティだけに頼ってしまうと遠回りをしてしまうことがあります。今回は自信がない人ほど基礎に従う大切さをお話していきます。
執筆:タカツキミドリ
私は発達障害(ASD・ADHD)と不安障害などの二次障害を持っています。
感覚が元から敏感なのもあり、多分健康な人より不安を感じやすい体質だと思います。
仕事も責任感やこれからの工程を考えると不安で眠れなくなってしまうことがよくあります。
そんな時心がけているのは、とにかく体を休めることです。
心や精神と言われている部分は脳が作り出しています。最近では精神病は脳の機能異常だということが一般にも広まってきましたが、まだまだ根性論で片付けてしまいそうになることがあります。
これは他の人がというよりも、病気を持っている当事者が一番根性論を使ってしまっているのではないかと思います。
なぜそう思うかというと、自分がそうだからです。
自分の頑張りが足りないから人生がうまくいかない。もっと頑張ればこの場面は乗り切れるはず。
そんな思いが生まれたときは、大抵後々困ることになります。
こんな時大切にしたいのが脳も臓器だという考え方です。
内臓の一部なのだから、体を休めるようにすると脳も同じようにある程度回復してくれます。元の通りにはならないかもしれませんが、やはり疲れているときとたくさん睡眠を取った後では、不安の感じ方も違うような気がします。
自分に自信がない人ほど「自分は寝ないほうが調子がいい」や「自分だけは特別」といった考えを捨てて、みんながやって良いと言っていることに素直に従うことも必要だと思います。
まず万人がやっている基本を試してみて、向いていないと思ったら違う方法を試せばいいのです。
真似をするのが一番近道
うまくいかないと感じていることについて、自分が世界で一番最初に行動することなら仕方がないのですが、大抵は過去の人がすでに悩んでいる内容だったります。
精神病も治療法はだいたい確立していて、その通りに試せば何割かの人が良くなります。
もちろんそれでも治りきらない人がいるからこそ、福祉が用意されています。
私も長年通院しているので偉そうなことはいえないのですが、前よりも心持ちは楽になっており、それは体を休めることを覚えたからだと感じています。
認知行動療法など、今現在一般的だとされている治療法の本も何度も読みます。
一度読んだだけでは内容を忘れて同じような失敗を繰り返しているので、しつこいくらい読んでいます。それでも治りにくいから今も病院に通っているのですが、少なくとも本を読んでしばらくは自分の思考に気を付けることができます。
【まとめ】
自分に自信がないから何度もできている人の真似をして、いわゆる「基本」を叩き込むのがいいと思います。私は自閉症スペクトラムを持っていますがインタビューの仕方の本を何度も読むうちに少しずつ人から話しやすいと言ってもらえるようになりました。
方法がすでに確立していることは基本を再現するという考え方は、障害を持ったままでも生きやすくなるヒントなのかもしれません。