自分に自分で逃げ道を残す
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2023.12.11
成果が出ないのは自分の努力ができていないからだと、自分をつい追い詰めてしまう人はいませんか?
私もその一人で、十分な結果が出ないのは自分の頑張りが足りないからだとずっと思っていました。しかし自分で自分に逃げ道を残す事がすごく大切だと感じた出来事があります。
執筆:タカツキミドリ
こんにちは。私は発達障害(ASD・ADHD)と二次障害の不安障害などを持っています。
いつも不眠気味で薬も毎日数種類服用しています。
突然ですが皆さんは窮鼠猫を噛むという言葉をご存知でしょうか。
追い詰められたネズミが天敵である猫に噛み付くということわざです。
転じて弱いものも追い詰められると、強いものに決死の攻撃をするという意味で、通常は二者以上存在する時に使われる言葉ですが、私はこの現象が一人の人間の中でも起こると考えています。
最近は体調がかなり落ち着いてきましたが、以前は自分のことを自分で責めまくって、ストレスを一人で溜めていました。
自分の中のストレスは、自分を攻撃するようになります。
特に私は自己免疫疾患も持っているので、本来敵と戦うはずの機能が自分を攻撃してしまう怖さをよく知っています。
自分の中にため込んだ力は、どこかに逃がしてあげなくてはいけません。
その時に大切にしたいのが自分に自分で逃げ道を残すという考え方です。
逃げ道を残すというと卑怯だと考える人もいますが、実はとても大切な考え方だと思います。
他人でも喧嘩をした際に相手がいくら悪くても、ぐうの音も出ないほど追い詰めるのは危険です。先ほどご紹介したように「窮鼠猫を嚙む」が起こることがあるからです。
他人に置き換えると逃げ道を残すという行為は卑怯な行為ではなく、優しさだと思いませんか?
それを自分にも応用してみてもいいのではないでしょうか。
ストレスは張りつめた環境の中で起こります。ストレスの本来の意味は外側からかかる圧力によって物がゆがむところからきています。
圧力がかかっているなら、どこかに逃がしてあげる方が自然だと言えます。
逃げ道の残し方
逃げ道を残すと言っても色々な方法があります。
時間を区切って休憩を入れるのも一つですし、自分の中でハードルを下げるのも一つです。
私がよくやっているのは一日のうちで最低限やればいいことを3つだけ朝メモする方法です。
この3つができていれば他のことができていなくても「今日は頑張った」と自分をほめるようにしています。
仕事に限らず、牛乳を買うのでもいいですし、爪を切るのでもいいですし、とにかくハードルを下げてクリアしやすくしておきます。
小さな積み重ねが自分を否定する気持ちの逃げ道となって、ストレスが溜まりにくくなります。
逃げ道を作るときは空気を抜くイメージをすると、自分で逃げ道を思いつきやすくなりますよ。
【まとめ】
逃げ道を残す方法は私が今、少しゆとりをもって物事に対して接することができているから考えることのできる内容なのかもしれません。
追い詰められていると感じる人はまず一旦動きを止めてみて、自分の状況を客観的に紙に書き出すといいかもしれません。
主観が入ると全部が行き詰って見えますが、客観的に書くと意外な逃げ道に気付くかもしれませんよ。