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根が真面目でも人前では明るくいるのがマナーという考え方

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2024.1.29

自分は根が真面目だから上手くいかないし、それは変わらないから周りに気を使う必要はない。こんなことを考えている人はいませんか?実は本当のところ元の性格はあまり問題ではありません。これは私が持っていた思い込みに気付かせてくれた時の体験談なので、ぜひ参考までに見ていってください。

執筆:タカツキミドリ

私は発達障害、ASDとADHDを持っています。
特に人間関係でネックになったのがASD(自閉症スペクトラム)の症状でした。ASDは一般的にコミュニケーションの障害といわれていて、上手く人間関係を築くことが難しい場合が多いです。
根が真面目な性格の人も多く、他の人の明るいノリについていけないと感じることも多いでしょう。

しかし先日友達と話をしていて、その友達が「私は根暗だけど人前では明るく振る舞うのがマナーだと思っている」という発言をしていました。

確かにその子は長い時間話してみるととても根が真面目です。しかし普段は明るくいつも気持ちのいいコミュニケーションをとってくれます。
元から明るい人なのかと思っていましたが、人に不愉快な思いをさせないように人の前では楽しく振る舞うようにしているとのことでした。

その時私は自分がある思い違いをしていたことに気が付きます。
その時まで私は元々の性格が暗めだから無理して明るく振る舞わなくてもいいと思っていました。

しかし無理をするまではしなくても、人前で不機嫌さを出さないのはマナーです。

一緒にいる人に気を使わせて自分の不機嫌を主張してしまう人もいますが、それでは一緒にいる人が一方的に疲れてしまいます。

自分は根が真面目だから周りのノリに全く合わせなくていいかというとそうでもないのかもしれないと思いました。
やはり多少は周りに合わせて、明るい空気を使ったほうが自分もその場に馴染みやすくなると思います。

そうは言ってもそれがうまくできないから、ASDなんだと思います。
しかし自分の障害の上に開き直って、周りのことを無視していては受け入れられる場面も少なくなってしまうと感じます。

頷きは大切

ここで私がなるべく心がけていることをご紹介します。
明るく振る舞うのも必要ですが、いつもテンションを高くしていると疲れてしまいます。私は本来のテンションが低めな事は認めて、柔らかく丁寧に相槌を打つことを心がけています。

弾けるように明るく振る舞うことは無理かもしれません。でもその代わりと言ってはなんですが、相手の言葉を受け止めるイメージで柔らかい相槌を打つ事は練習すれば可能でした。

【まとめ】

根が真面目というのはその人の大切な性質です。しかし周りに受け入れてもらえるよう努力していく行為は必要だと思います。一人でいても問題がないのならいいのですが、今自分が孤独で寂しいと感じているなら、自分の性質に合った形で受け入れてもらえそうな行動を模索するのも大切かもしれません。

一緒にいる人が楽しいように心がけるのは、障害があるかないかに関わらず人権関係を作る上で誰もが難しいと感じて悩んでいるところだと思うので、無理をせず一緒に模索していきましょう。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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