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私の働き方改革ー忙しい日々からゆとりある生活への転換ー

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2024.2.27

私は発達障害の過集中の影響か、何か一つのことを始めると、どうしてもそれに集中してしまう特性があります。昨年は、とにかく仕事に全振りをする年でした。途中までは「この働き方が最適解だ」と思っていたのですが、夏に体調を崩したことをきっかけに自分の生活を振り返り、きわめて個人的な働き方改革をすることにしました。

執筆:とくら じゅん

こんにちは、とくらです。

皆さんは、今の自分の働き方についてしっくりきていますか?

私は発達障害の影響か、何か一つのことを始めると、どうしてもそれに集中してしまう特性があります。

昨年は、とにかく仕事に全振りをする年でした。途中までは「この働き方が最適解だ」と思っていたのですが、夏に体調を崩したことをきっかけに自分の生活を振り返り、きわめて個人的な働き方改革をすることにしました。

今回は、この個人的働き方改革について少しお話したいと思います。

昨年1年間の働き方ー猛烈人間編ー

私は普段、2人の子育てをしながらフルタイムのデザイナーとして働いています。会社員としての仕事に加えて、個人でデザイナーやライター、イラストレーターの業務委託の仕事もしています。

昨年の働き方を振り返ってみると、私は「常に働いていなければならない」という謎の不安に駆り立てられていたように思います。土日平日、昼夜問わず、とにかく育児の隙間にすべてみっちりと仕事を詰めなければいけないと思い込んでいたのです。

昨年の私の一日の流れはこんな感じです。朝起きて子どもたちを見送った後、会社での勤務を始めます。会社での勤務が終わり、夕飯、お風呂、寝かしつけを終えたらすぐさま仕事部屋に駆け込んで仕事をして、深夜まで作業やミーティングを行っていました。子どもたちに夕飯を食べさせる時間は仕事を中断していましたが、その合間にもメールチェックや仕事の連絡をしていました。

2年前の私には、子どもたちが寝た後に時々夫と一緒に映画を見たり、二人でソファに並んで冗談を言い合う時間がありました。

しかし、昨年はまるで人が変わったように働くことに憑りつかれていました。急激にお金が必要になったわけでもないのに、とにかくがむしゃらに働いていたのです。

なぜこんなことになったかというと、おそらく自分が「必要とされる場所がある」ということに完全にハイになっていたのだと思います。

誰かが私の仕事を必要として、依頼をくださる方がいるということにとてつもなく調子に乗っていた節があります。おそらく、多くの仕事をいただくことで自尊心を満たしていたのではないでしょうか。働いていない自分には価値がない、くらいに思っていたかもしれません。

そうやって調子に乗った結果、夏に睡眠にまつわるやらかしをしてしまいました。段々と朝早くに目が覚めるようになり、睡眠時間が3時間を切る生活が続いた結果、調子が悪くなってしまったのです…。

良くも悪くも自分への期待を裏切りたくないために、どなたからのご依頼でも全て受けるスタンス…。いくら納期に間に合っていても、寝る時間や家族にかける時間をガリガリ削っていては、スケジュールの管理ができていないと言わざるをえません。

さすがに今年はこの働き方を変えなければ、と思ったのです。

これから私がしていきたい働き方ーゆるゆる人間編ー

1月に振り返った2023年の働き方を反省し、これからの私はゆったり働くことを目標にすることにしました。

  • ● 夫と週に1回は映画を見ながら語らうことのできる時間を取る
  • ● 睡眠時間を削らない生活を送る
  • ● 必要以上に新しい仕事を始めようとしない

「どんどん働かなければ、もう仕事は来ないかもしれない」という焦燥感もあり、猛烈に働いていましたが、そんなことはありません。きちんと一つ一つの仕事に向き合っていればお仕事はいただけるものです。

また、大切なパートナーとの時間が取れないほど働いてまで得る自己満足に意味はあるのでしょうか。何か用事があって話しかけてもいつも仕事のことばかり考えている私に、夫は「ないがしろにされている」と感じたこともあったのではないかと思います。

私は何か一つのことを始めると、どうしてもそれに集中してしまう特性があります。昨年は、仕事に全振りしてしまった年でした。得たものも多くありましたが、失ったものも多かったです。

健康という何にも代えがたいものも失いかけ、パートナーとの時間を失い、子どもたちにも生返事をする日々でした。もっと時間的にも、精神的にも、ゆったりとした心構えで働いていきたいと思うのです。

今年は働く以外の時間を毎日に取り入れたいな、と思っています。ドラマを見たり、映画を見たり、本を読んだり、夫や子どもたちと話したり。家族との時間や趣味の時間も大切にしたいです。

もちろん、生きていく上で、お金は必要です。

しかし、働きすぎるとお金では買うことのできない大切なものを失う可能性も孕んでいます。私にとって、仕事で自分が必要とされていると感じることは自己肯定感を育むために大切なことでしたが、自分を大切にできない働き方が良いとは思えなかったのです。

まとめ

今年、私は初めて「仕事をセーブする」ということを始めました。人生で初めての挑戦です。これが果たしてうまくいくのかどうか…。

正直なところ、不安は尽きませんが、今の私はドラマを見たり、趣味の時間を多くとったり、夫と散歩に行ったりと、ゆったりとした時間を過ごしています。

もちろん、睡眠時間もしっかり確保しています。正直「自分に合った働き方がこれなのか」はまだわかりませんが、試してみないことには何も変わらないので、とにかく今年一年はゆったりと過ごしてみようと思います。

皆さんは、今の生活が自分に合っていると思いますか?

ついつい無理をしすぎてしまう方や、何かを始めたらそれに集中してしまう方は、ぜひ一度振り返ってみてはいかがでしょうか?

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。出産後ADHDの診断を受ける。様々な立場の生きづらさを考えていきたい人。

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