私が勤めている会社の社長、ぴろぽんの素敵なところ
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2023.6.29
こんにちは。Eauチアイです。現在は従業員数が20人程度の電子部品の商社で営業アシスタントとして働いています。今回は、私が勤めている会社の社長（ここからは、ぴろぽんと呼ばせてもらいます）の素敵なところについて、書かせていただこうと思います。
執筆：Eauチアイ
こんにちは。Eauチアイです。私は2年ちょっと前に発達障害と診断され、二次障害で情緒も不安定気味ですが、現在は従業員数が20人程度の電子部品の商社で営業アシスタントとして働いています。
前回は、通算13回転職した私が一度退職した会社に戻るまでの経緯について書かせてもらいました。
今回は、私が勤めている会社の社長（ここからは、ぴろぽんと呼ばせてもらいます）の素敵なところについて、書かせていただこうと思います。
私は今の会社で28歳から約9年間働いていましたが、一度退職しました。その後、10社で仕事をしてから、今の会社に戻ってきました。転職活動をする度に「空きはありませんか？」と連絡し続けて、2022年に念願叶って再び雇用してもらえることになりました。
私が「また、この会社で働きたい」と思ったのは、ぴろぽんの存在があったから。離れてはじめて「ぴろぽんは、とっても心が広くて寛容な人だ」と気づいたのです。
以前、ぴろぽんは私の直属の上司だったので、仕事を見てもらっていました。その頃から今まで、一度もぴろぽんから怒られたことがありません。
私は色々とやらかしたり、暴れたりするので、諌められることや注意をされることはあります。でも、怒られたということや怒鳴られたことは一度もありません。
むかーし、Aという会社に、見積を貰いたい製品のリストを送るときにミスをしたことがあります。別会社に送ったフォーマットだけを使うつもりが、大事なデータを消し忘れたまま送ってしまったのです。そのことに、夜中に気付いて、その夜は「どうしよう」と眠れぬ夜を過ごしました。
翌日、ぴろぽんに「こういうことをやってしまいました、申し訳ありません」と謝ったのですが、「ああそう、次は気を付けてね」くらいの感じで、怒られることはありませんでした。
今思えば、情報インシデントの問題として重大なもので、ぴろぽんは私の見えないところで色々と動いてくれたと思います。ただ、それをこちらに見せることなく、怒る人は怒るであろう状況の中でも感情的にならないところが寛容だなと感じます。
ぴろぽんは怒らない人なので、自分が何かやらかしてしまったときでも、失敗を隠そうとして余計に大事にしてしまったり、「怒られるんじゃないか」とびくびくして過ごしたりしなくてもいいのです。
私は色々な問題があったとしても、少なくとも上司に対しては不安を抱えずに仕事に取り組むことができています。ぴろぽんの影響もあってか、今の直属の上司も、同じように接してくれています。
ぴろぽんは、社長で忙しいにも関わらず、困っている人や不満を抱えている人がいると、時間を作って話を聞いてくれます。
最初に勤めた時は、個人的に物凄く調子に乗っていた時期でもあって、私は会社に対して不満ばかりで、よく大暴れしていました。私は「きーっ！」となると、衝動性が抑えられなくなり、本来なら言ってはいけないような発言をしてしまいます。普通の人なら、怒ったり傷ついたりするであろうことを口からポン！と出してしまうのです。
ぴろぽんはありがたいことに、とっても打たれ強い人だったので、激昂している私に反論などせず、一旦飲み込んで「じゃあ、今度ご飯を食べながら話そうか」と、よく会社の近所の中華料理屋に連れて行ってくれました。
あの当時より会社の規模が大きくなってしまった今は、以前ほど気楽に声をかけられませんし、私も少しは大人になったので（多分）、以前ほど暴れることはありません。それでも、「社長自ら時間を作って話を聞いてくれる」というのは、とても安心できるところです。
ぴろぽんは、少なくとも2ヶ月に1度は、時間を取って全社員と面談をしてくれます。「障害があるから特別に」ということではありません。ぴろぽんは「みんながフラットに働きやすい環境を作りたい」と思ってくれているのではないでしょうか。
他にも、ぴろぽんは絶対に人の悪口を言いません。私が「きーっ！」となって、中華料理屋で「あいつは気に食わん！」というようなことを言っても、聞いてくれます。
だからと言って、「確かにね、あいつは気に食わんね。」ということは言いません。「でも、あの人にはこういう事情があるから」と、別の目線での意見を聞かせてくれます。
私は図々しいので、ぴろぽんと何度も飲みに行きました。会社に在籍している時も、辞めて離れている間も、「飲みに行きましょう！」と声をかけて、飲みに行きました。みんながみんなそう、とは思いませんが、「普通、事情を知っている社外の人と飲んでいたら、職場の人の愚痴を言いたくなるのではないか」と思います。
でも、ぴろぽんは、一度も誰かの悪口やそれに類することを言ったことがありません。私ほどではないにしても暴れん坊な人や、なかなか個性的な人もいますが、いつも「そういう人もいるよねー」と、受け入れてくれているように思えます。少なくとも、私のことは受け入れてくれました。「人の悪口を言わない」というのは、案外、難しいことではないかと思います。
もちろん、ぴろぽんは人なので良いところばかりではありません。「頭が良過ぎて分からんやつだな！」と思うこともあります。
でも、「困っています」と声をあげれば、真摯に聞いてくれます。何より、ぴろぽんの影響もあってか、この会社の人達はみんな優しいのです。私が以前、在籍していた時からいる人達だけでなく、私が退職していた期間に入社した人達も、みんな大らかで「Eauチアイさんはそういう人だよね、暴れん坊だよね」と受け入れてくれるのです。
もしかしたら、諦めに似た気持ちもあるのかもしれませんが、みんなは受け入れてくれるだけではなく、「大丈夫？無理しないでくださいね」と気にかけて、サポートをしてくれます。
ぴろぽんの一番素晴らしいところは、あまり見てないようで、実は人をしっかり見ているところ、なのかもしれません。だから、良い人を採用できるのかもしれません。
私ですか？私は「採用してもらった」というよりも、押し売りです！
経営者の人柄にもよりますが、この距離感で働ける環境も、障害者にとっていい環境なのではないでしょうか。
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