統合失調症やてんかんを持つ私が、日常生活で気をつけている3つのこと
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2023.6.28
私は統合失調症・てんかん・甲状腺機能低下症の持病があります。特に、統合失調症とてんかんにおいては、普段の生活から注意が必要だと感じています。
統合失調症は大学生から、てんかんは小学生の頃からのお付き合いです。このように持病とも長い付き合いのため、再発や発作を重ねてきた過去もあります。
しかしながら、現在では継続的に平穏な生活を送ることができています。
今回は、統合失調症やてんかんを持ちながら平穏な生活を継続するために、普段の生活で気をつけていること3つをお伝えします。
執筆:綿 まるみ
1、適切な服薬の継続
甲状腺機能低下症においてもですが、特に統合失調症やてんかんでは、適切な服薬の継続は基本かと思います。服薬の継続なしには、再発や発作のおそれが一層高まるためです。
私は数年前に様々な要因が重なっていたとはいえ、統合失調症の服薬を中断したことも一因にあり、再発を経験しました。てんかんの服薬に関しては、幼少期から服薬指導を受けていたので中断はしませんでしたが、薬の調整中に何度か発作を起こした記憶があります。
このように、服薬の中断はさることながら、薬の調整でも症状が出ることもあります。持病の再発や発作の経験は、私に安易な服薬の中断をやめさせました。適切な服薬の継続は、私のような持病がある者にとって、平穏な生活を維持するために最低限必要だと感じています。
2、定期的な病院への受診
定期的な病院への受診は、持病悪化の早期発見早期治療に繋がります。特に統合失調症においては、早期発見早期治療が予後をよくする場合があります。また、私は気候などの外的要因によりメンタルダウンすることが時折あるため、そのような場合は受診日を早めることもあります。定期的な病院への受診は、診察の会話の中で自身を振り返るきっかけにもなり、私にとっては欠かせないルーティーンです。
また、数回に1回は同居者である夫にも診察に同行してもらうようにしています。というのは、私の統合失調症の症状において、客観的な自分と主観的な自分の体調や様子が乖離している場合が、少なからずあると感じているためです。
このように、時折家族をも挟んで定期的に医師に診察してもらうことは、「現状、今の生活のままで問題ない」と診断してもらったように感じます。そうすることで、私は安心して日常生活に戻ることができるのです。
3、セルフモニタリングの継続
セルフモニタリングとは、毎日セルフモニタリングシートに自分の体調の良し悪しを具体的にチェックすることです。私は数年前の統合失調症の再発で、セルフモニタリングの指導を受け、今でもチェックを続けています。
私の場合は、普段の予定表のカレンダーとは別に、百均などのカレンダーを購入しそれをセルフモニタリングシート代わりにしています。セルフモニタリング用のカレンダーには、天気・睡眠時間・幻聴の程度・不安の程度・その他気になることの項目を作成。天気とその他の項目は言語化して、それ以外は数値化して記しています。
セルフモニタリング用のカレンダーを見返してみると、体調の悪い日は睡眠時間が短いことが続いたり、天気の悪い日だったりすることが分かりました。また、空白の時間が多すぎても幻聴が増えることもあることにも気づきました。セルフモニタリングシートの継続は、自身の体調を客観視して振り返られるので、大変重宝しています。
その他、気をつける点は「普通の人」と同じ
以上3つは、持病がない人にとっては大変な生活かもしれません。一方、それ以外の生活はいわゆる「普通の人」と変わらない生活を送っています。前述した3つ以外で気をつけることといえば、「早寝早起き」「適度な運動やウォーキング」「頑張りすぎないこと」などでしょうか。
統合失調症やてんかんといった病気は、時に奇妙な目で見られることもあるかもしれません。しかしながら、このような持病を持つ人々の中には、ちょっとした工夫や自己管理の継続で「普通の人」と変わらない生活を送っている人も多くいるかと思います。
「統合失調症やてんかんに対する偏見や恐怖心を無くしたい」とは思っていないのです。人間、未知のことは何であれ怖いですから。ただ「普通に過ごしているように見えて、こんな生活を送っている人もいるかも?」なんて、いつしか頭によぎってくれたらこれほど嬉しいことはありません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。