2年前、突然リウマチを発症した私のこと
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2023.10.30
はじめまして。さらなと申します。
2021年の秋にリウマチを発症し、生活が一変した2児の母です。
今回は、リウマチを発症してから現在までの自分の中での変化を書いてみたいと思います。
執筆:さらな
2021年の10月、田舎で暮らす私は外での作業に勤しんでいました。
そしてその夜、突然左肩がそれまで経験したことのない痛みに襲われ、動かなくなりました。
夜、寝ようと思っても左肩が熱くジンジンと痛み、眠れません。
翌朝、家事をするにも肩が動かず思うようにできません。
作業を頑張りすぎたせいだと思いました。
数日すれば治るだろうと。
案の定、3日ほどで痛みは引き安心していたのも束の間、今度は夜に両手が痛み、動かなくなりました。
スマホを持っていた手が、スマホを離してもそのまま固まり動かないのです。痛かった肩を守るために手を酷使しすぎたのかと思っていました。
この時も痛みは3日ほどでひきました。
この後、両方の肩が痛んでは治り、両手が傷んでは治りを繰り返すようになりましたが、整体に行くと楽になり、「硬くなってるからほぐすようにね」と言われました。
ですが、何度も繰り返す痛みに不安になり、毎日インターネットで色々と調べた結果、目についたワードが「関節リウマチ」だったのです。
ですが、自分が病気かもしれないことから目を背け、病院には行きませんでした。
本当は不安で仕方ないのに、そのうち治ると頑なに思うようにしていたのです。
年が明けた1月頃には膝や足の裏も痛み始め、しゃがむことが厳しくなり、足の裏が痛い時は歩くのも辛い日々。
それでもこれまでの生活のペースを変えられず、痛くても我慢。
今思えば、よくあんな激痛に耐えながらしゃがんで作業していたなと思いますが、当時の自分には「痛いから休む」は受け入れられなかったのです。
まさに、「頑固」「頑な」でした。
ある日、整体の先生に、「血液検査を受けた方が良いよ」と言われます。血液検査の結果をみたら、体の状態がいくらかわかる部分もあると。
これまでの私は、「西洋医学よりも東洋医学が好き」という人間でした。
添加物も好きじゃない。お薬は嫌い。
そんな感じだったので、病院には極力近づきませんでしたが、整体の先生に言われたことで「そうか」と納得し、血液検査を受けることにします。
そして受けた血液検査の結果は「関節リウマチの疑いがあるので専門の病院に行くように」とのことでした。
これが4月頃だったと思います。
頑なに病気の可能性を拒否しながらも、薄々「リウマチだろうな」と思っていたので、受け入れるしかありませんでしたが、涙が止まりませんでした。
リウマチについてすでにかなり調べていた私は、病院に行くと毎日強いお薬を飲まなければいけないことを知っていたので、通える範囲にあるオーソモレキュラー療法や漢方、鍼治療など様々な「優しい治療」を行うクリニックを探し、行ってみることにしました。
そのクリニックでリウマチ診断を受け、いくつかの治療を試してみましたが、漢方以外は保険が効かず、高額で続けることはできません。
現在は、先生の生活指導を参考に、その後クリニックはあまり通わずに過ごしていますが、少しずつリウマチを受け入れることができるようになりました。
それまでは、周りの人に気づかれるのも、心配されるのも嫌だったのです。
体が痛くてしんどいのに、子供の参観日で普通の顔をして立っていたり、学校での作業も痛みを我慢して行っていました。
ですが、一時期寝たきり状態になり、我慢するのも無理をするのも、周りの人に黙っていることも強制終了されました。
今思えば、過去の自分は我慢も無理も当たり前、頑張ればできると、頑張ることが基準になっていました。
身体が「それは無理があるよ。もうやめよう。」と教えてくれたのだと思います。
リウマチ発祥の一年ぐらいは、どうしたら治るのか病気のことばかりを考えていました。
西洋医学の世界では、「リウマチは不治の病」と言われているようですが、東洋医学の世界では「治るもの」と言われています。
それなのに、治るどころか寝たきり状態になる自分に苛立ちや不安になる日々。
まだこの頃は、「リウマチを受け入れたつもり」だったのでしょう。
できないことに目を向け、周りに申し訳ない気持ちが溢れていた頃から、いつからか、今の自分はリウマチだから、できることだけやろう。と思えるようになり、それからはずいぶん気持ちが楽になりました。
周りの人にも無理なことはできないと言えるようになり、そして、ライターとして少しずつお仕事ができるようにもなりました。
今の状態の自分にできるお仕事があることが本当にありがたいです。
このお仕事も、ついついやりすぎてしまうこともありますが、体を労わりながら続けています。
「病気を受け入れる」という言葉がありますが、頭で分かっていたつもりで中々腑に落ちてはいませんでした。
今後も、「病気を受け入れるってこういうことか」と思うことはあるのかもしれませんが、病気は悪ではないし、たくさんのことを教えてくれてありがたいと思えるようになりました。
もちろん、痛いし大変なことは沢山ありますが、リウマチになったことで知れたことや気づけたことが沢山あり、自分にとってはとても大切な時間を過ごさせて頂いてると思います。