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SLE患者の入院時の過ごし方。回復期の有意義な時間の使い方のヒント。

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2024.3.6

入院。もちろん容態が悪く治療や検査のためにおこなうものですが、治療が施されて病状がある程度安定してくると、退院までの時間がとても退屈に感じるかと思います。

実際に、わたしも入院していて検査結果の数値次第で退院、というような時期、中途半端に元気なので暇で暇で仕方がありませんでした。

今回は、退院間近で退屈な時期や回復期の、時間の有意義な使い方のヒントをご紹介します。

執筆:xu

本を読む

まずは、王道ですが本を読むことです。

なかなか普段取ることが難しい読書の時間。
入院中の時間を使って、今まで読みたかった本などを読むのはいかがでしょうか。

小説だけでなく、自己啓発や資格の本・漫画などでも構いません。

ネットサーフィンではなく、活字の世界に浸ることで、新たな気づきや知見を得ることが可能です。

実際に文庫本や単行本を持っていくのは大変ですので、電子書籍でも良いと思います。

わたしは暇だった時に、病院の売店に売っている本を買って読み漁っていましたが、帰りに荷物がとても重たくなってしまったため、荷物を持ち帰ることを考えると電子書籍が無難かもしれません。

本を読んでいるとあっという間に一日が過ぎますので、ぜひ。

散歩する

次に、散歩をすることが挙げられます。

散歩は気分転換にもいいですが、退院に向けての体力づくり、という面でも効果的だと思います。

なかなか病棟から出るのが難しい場合もあると思いますので、わたしがよくやっていたのはナースステーションの周りをぐるぐる徘徊する、という散歩です。

どこの病院も同じかどうかわかりませんが、ナースステーションを中心とし、それを囲むように病室がある場合、病棟内はドーナツ状になっているかと思います。

そこをぐるぐるぐるぐるハムスターのように徘徊する、ということです。

わたしの病院には屋上庭園があったので、紫外線に注意が必要な方以外は外で散歩するのもありですね。

わたしは外に出ることは叶わなかったので、病棟の階段で運動をおこなっていました。

ただし、病棟内から出てはいけないケースもあると思いますので、病棟外に行く際は看護師さんの許可をもらってから行動するようにしましょう。

また、ナースステーションの周りを散歩する際も、他の患者さんや看護師さんの迷惑にならないように注意が必要です。

ゲームをする

当時ゲーム機をもっていなかったのでできませんでしたが、今入院するなら携帯ゲーム機を持っていってゲームをするのも一つの手だと思います。

入院中に遊ぶのであれば、どうぶつの森やマインクラフトのような、永遠に時間が溶けるゲームをするのがおすすめです。

また、これを機に普段やらないようなゲームや気になっていたゲームに手を出してみるのも良いですね。
検査や手術・入院を頑張っている自分に、何か1つや2つ新しいソフトを買ってもバチは当たらないでしょう。

オンラインゲーム以外はネットに繋ぐ必要がないので、Wi-Fi環境がなくても遊べます。

ただし、大部屋でやる場合は、周りの患者さんに迷惑にならないように、イヤホンや消音にしてゲームをしましょうね。

病棟には体調が悪い方が入院しているので、ちょっとの物音でもストレスになります。
イヤホンの音漏れにも十分注意しましょう。

映画を観る

普段ゆっくりする時間が取れない人にとっては、映画を観るのも良いと言えるでしょう。

映画1本あたり2〜3時間ぐらいですので、十分時間をつぶせます。

また、気になっているアニメやドラマを一気見するのもいいですね。

ただ、Wi-Fi環境がないと観れないため、事前に自宅でオフライン用にダウンロードしておく必要があります。

また、先ほどのゲーム同様、イヤホンをして音漏れにも注意しながら観るようにしましょう。

外出許可を取って外出する

最後は、外出許可を取って外出する、ということです。

わたしの主治医は結構外出するかどうかを聞いてくれていました。

未成年でいきなり病気になったわたしの心情を気遣ってなのか、病気になったばかりのころは快く外出許可をいただいていました。

ただ、1人暮らしの時は外出できず、病み散らかしてしまったのですが……。

病気の状態にもよると思いますが、気分転換にご家族のいる家に一時帰宅をしてもいいか、外出許可を求めるのも気分転換になります。

介助者がいる状態ならちょっとぐらいの外出なら良いと思いますので、ぜひ憂さ晴らしにご家族とお出かけや久しぶりの我が家でくつろいでみてください。

病棟に帰る時はとても辛いですが、ストレス発散にもなりますし、早く良くなって家に帰ろう、という気持ちにさせてくれます。

ストレスを貯めすぎないようにしよう

わたしは2回目の再燃の際、ストレスのせいでかなり心が沈み込んで、毎日泣いてしまうほどの気分の落ち込みがありました。

とても辛くて辛くて、もう二度と入院したくない……と思うほどでした。

本を読んだり散歩しても埋められない寂しさは、やはり家族や友人とコミュニケーションを取ることが不可欠ですね。

ゲームも映画もきっと限界が来てしまうので、許可が取れるのであれば外出をする、外出が難しくとも面会はできないか、相談してみるのもありだと思います。

行動や食事などの自由が制限され、周りの目もあるからリラックスもできない状態が続くと、かなり精神的なストレスが貯まりますからね。

今回のコラムのヒントを参考にしていただき、程よく時間つぶしと気分転換をし、ストレスを貯めすぎてわたしみたいに爆発せずに、無事退院の日を迎えられることを願っております。

Text by
xu twitter note homepage

1998年生まれ。17歳の時に全身性エリテマトーデスを発症、22歳の時に線維筋痛症を併発した。高校卒業後は広告代理店でライターとして勤務し、その後フリーのライターとして独立。
趣味はゲームをすること。noteではコラム未満の病気の話やエッセイなどを執筆している。

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