就労継続支援B型事業所に向いている人、向いていない人について。
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2024.2.16
難病患者への就労支援として、就労移行支援や就労継続支援A型事業所・B型事業所があげられます。
現在、上記の就労支援をおこなっている施設を利用している方や、利用を検討している方もいらっしゃるでしょう。
今回は、実際にB型事業所に通所していたわたしの経験から、B型事業所に向いている人・向いていない人について解説したいと思います。
※あくまで個人の感想です。実際に合っているかどうかは個人差がありますので、事業所等の施設にご相談・見学することをおすすめします。
執筆:xu
そもそも、わたしがなぜ就労移行支援施設や就労継続支援A型事業所ではなく、B型事業所を選択したかというと、Twitterにて時給が高く、e-sportsという最先端の取り組みをおこなっている事業所であったことから、利用を検討しました。
就労支援をおこなう施設は簡単にまとめると、
● 就労移行支援:一般雇用を目指してスキルを身に着ける場所
● A型事業所:雇用契約ありの就労の場所や生産活動の場所を提供
● B型事業所:雇用契約なしの就労の場所や生産活動の場所を提供
という場所になります。
就労支援関係のことは記事にしていますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
【難病患者が福祉サービスを受けてみた。~手続きの流れについて解説します。】
https://www.parachannelcafe.jp/parties/15589/
【B型事業所を利用して3ヶ月。在宅勤務者が感じること。】
https://www.parachannelcafe.jp/parties/17367/
B型事業所に向いている人
B型事業所では雇用契約はなく、どちらかというと働く感覚を取り戻し、社会に自分の居場所を見出す場所、という認識が強いように感じます。
A型事業所とは違い、雇用契約がないためゆったりとした空気感で作業をおこなえると思います。
また、A型事業所は雇用契約があるので、実際に一般企業で働く時を想定した作業や雰囲気だと思いますが、B型事業所はまず生活リズムを整えたり、決まった時間で作業をおこなうなど、会社員としてのリズムを取り戻していくのにピッタリではないかな、と思いました。
そのため、
● 働くリズムを身に着けたい人
● 体調面に不安がある人
● 復職までにリハビリしたい人
などに向いているでしょう。
実際に、わたしも退院してからいきなり再就職するのではなく、こういった場所を利用して徐々に復職していけばよかったなぁ、と今更ながらに思いました。
なので、退院したばかりだけど、職場復帰のためのリハビリに利用したり、体力に自信がない方でも体調が悪ければ休みやすい環境なので、選択肢に入れるのは大いにありだと思います。
B型事業所に向いていない人
逆に、B型事業所に向いていない人は、きっとわたしのような人だと思います……。
というのも、人間関係が苦手な方や、もともとフリーランスでやってきた人など自分のペースで進めたい人にとっては、少し窮屈に感じてしまうでしょう。
そのため、
● 人間関係が不安な人
● 自分のペースで働きたい人
● たくさん稼ぎたい人
にとっては、B型事業所は向いていないかもしれません。
B型事業所は、場所によっては最低賃金を保証しているところもありますが、時間や利用日数が決められているので一般企業のように稼ぐことが難しく、また最低賃金以下の工賃の事業所もありますので、本業とするには難しいと言えます。
ただ、人間関係に不安がある方でも、在宅での利用もできる事業所があるので、在宅での支援をおこなっている事業所に一度相談してみるのもありだと思います。
段階によって使うのもあり
B型事業所はあくまでお仕事をしていくための下準備段階のような場所、と認識していますので、自分にはちょっと……という方や、もっと次の段階に進んでもいいのかな、と思う方は、A型事業所や就労移行支援といった施設もあるので、自分の段階に合わせて選択することをおすすめします。
B型事業所である程度生活リズムが整い、もう少し給料アップを目指したい、と思えばA型事業所に移行することもできますし、更に一般企業への就職を目指したい、という場合には就労移行支援にて一般企業で働くためのスキルを身に着けることが可能です。
ぜひ、自分にあった働き方や就労支援施設を活用してくださいね。
再度にはなりますが、あくまでわたしの主観が大半なので、参考までにしていただければ幸いです。