孤独感との向き合い方
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2024.3.20
「一人でいるのは寂しい…」「友達やパートナーがいないのはみじめなことだ…」と悩んでいる方も多いでしょう。
なかでも、「退職によって社会との関わりが減ってしまった方」「子どもが独立して実家を離れてしまった方」などは、自分が予想していた以上の孤独感に襲われてしまうことも少なくないため注意が必要です。
執筆:ハル
孤独に感じるとき
人が孤独感を覚えるタイミングとして、主に以下のようなものが挙げられます。
・就寝時に「今日1日誰とも話していない」と気づいたとき
・社会から切り離されたとき
・人と会話している際に「この人とは合わない」と思ったとき
ー 就寝時に「今日1日誰とも話していない」と気づいたとき
私は現在リモートワークを導入している企業に勤めています。出社しない日は1日中自宅に閉じこもって仕事をするため、「そういえば今日誰とも話してないな…」といった寂しさを感じながら床に就くことも少なくありません。
家族と一緒に暮らしている方ならさほど問題ありませんが、独身の方や、テキストベースのやり取りがメインの仕事をしている方は注意が必要です。
ー 社会から切り離されたとき
病気や怪我によって現在勤めている職場を辞めたときなど、何らかの形で「社会との結びつき」を失った場合、自分でも想像できないほどの孤独感に襲われる可能性があります。
僕自身、新卒で入社した会社をリストラされてしまった際、「こんなこと誰にも話せない…」と一定期間誰とも会話しなかったことを今でも鮮明に覚えています。強い孤独感に加え、「自身の能力不足」「将来への不安」といったネガティブな思考にとらわれてしまうことになるので、社会との断絶はなるべく避けたいものだと実感しています。
ー 「自分とは合わない集団」の中にいるとき
「私は会社に勤めているし、学生時代から仲良くしている友人もいるから孤独とは無縁だよ」と安心している方も多いでしょう。しかし、孤独感というのは集団の中にいるときにも感じるものです。特に、以下のようなケースには注意が必要になります。
・周りにいる人の多くが外交的な性格の持ち主で、自分だけが内向的な性格だった場合
・友人の多くが結婚していて、自分だけが独身の場合
・自分は起業して生計を立てている一方、周りにいる人の多くがサラリーマンの場合
上記3つはいずれもイメージしやすい例であるほか、これらはすべて「逆パターン」でも成り立ってしまうのが特徴です。たとえば、友人の多くは独身、自分だけが既婚者という場合、「自由時間の有無」「おこづかいの概念」などの違いから孤独感を覚えることになるでしょう。
孤独感との向き合い方
僕が孤独感に襲われてしまったときは、以下の方法を実践して乗り切っています。
・自己研鑽をする
・自分のやりたいこと・やるべきことに打ち込む
・「おひとりさま」を楽しむ
比較的簡単にできるので、お困りの方はぜひ試してみてください。
ー 自己研鑽をする
孤独感を覚える多くの人は、「一人でいるなんて恥ずかしい…」「誰かとつながっていないと不安だ…」と思いがちです。しかし、自分にとって有意義だと思える行動のひとつである「自己研鑽」の多くは一人で行うことが一般的です。
・読書
・資格試験の勉強
・クリエイティブな作業
もちろん、「連れ勉」「合同読書会・作業会」など複数人で実施するケースもありますが、勉強や読書、クリエイティブな作業をする場合、個人的には一人の方が捗るように思います。特に発達障害の方の場合、周囲の雑音や部屋の温度などの影響で集中力が遮られてしまうおそれがあるため注意が必要です。
ー 自分のやりたいこと・やるべきことに打ち込む
最近は「ソロ活」が流行しており、あえて「孤独になる」ことを選ぶ方が非常に増えてきています。私自身、以下のようなソロ活をして楽しむことが少なくありません。
・ソロ温泉
・ソロサウナ
・ソロカフェ巡り
・ソロ美術館巡り
「周りから寂しい人だと思われているのでは?」とネガティブな思考にとらわれてしまうこともありますが、それも次第に慣れてくるようになります。
また、昨今のソロ活ブームの影響で「おひとりさま」を奇異の目で見るような人はほとんどいません。「自分の好きなようにできる」「周りの人に気を遣う必要がなくて楽」など、むしろソロ活の方が自分らしく振る舞えるという方も多いので、気になる方はぜひ一度チャレンジしてみてください。
まとめ
時折襲ってくる孤独感に悩む方も多いですが、小さなお子さんを持つ方やいつも人からの誘いを受けている方などは、逆に「一人になりたい」と思ってしまうことが少なくありません。
また個人的には、「集団の中で覚える疎外感」の方がやっかいだと認識しています。
孤独な自分に引け目を感じていらっしゃる方は、貴重でかけがえのない「一人の時間」を有意義に過ごせるよう、一度自分なりに考えてみてはいかがでしょうか。