1年間コラムを書き続けることで得られたいくつもの気づき。
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2023.8.26
私がパラちゃんねるカフェでコラムを書かせてもらうようになってから1年が経過しました。今回は、1年間コラムを書くことで得られた気づきや、自分の身に起きた変化などについて振り返っていきたいと思います。
執筆:小泉 将史
私がパラちゃんねるカフェでコラムを書くようになってから1年が経過しました。これまで私はてんかん障害を抱えながら働く上での工夫や、健康管理をする上で大切にしていることなどについて書いてきました。
今回は、1年間コラムを書くことで得られた気づきや、自分の身に起きた変化などについて振り返っていきたいと思います。
私は22歳のときにてんかんと診断されました。てんかんとは、突然意識を失って反応が無くなるなどの「てんかん発作」を繰り返す病気のことです。
幸い、30代を過ぎた頃からてんかんの症状自体は部分寛解に至っているのですが、今度は二次障害の精神症状に悩まされるようになりました。
2022年の4月、神経症の症状で限界を感じた私は、6年間勤めていた介護施設の事業主に休職を申請しました。その時に「このまま社会からドロップアウトする訳にはいかない。新しく何かに挑戦しなければ」と思い、障害者の私に出来る事をネットで検索して、パラちゃんねるカフェの存在を知りました。
元々、私は文章を書くことが好きです。その上、「てんかんを抱えながら働くには在宅ワークの方がいいのではないか」と思っていました。
私は休職中に、自分の障害の状態を把握して、柔軟に考えて働き方を変えていきたかったのです。ライターという仕事は自分に合っていると感じました。私は求人に応募して、こうしてコラムを書かせてもらえる場を得られました。
この1年間で、てんかんにまつわるコラムをたくさん書いてきました。てんかん障害の症状や困りごとを説明するコラム、てんかんを抱えながら働く工夫や、てんかん障害を抱えていると必要になる配慮についてなど書いてきました。
また、別のコラムを通じて「私は食事や睡眠、運動などの生活習慣をとても大切にしている」ということを再認識しました。
ジャンクフードが大好きだった私が栄養バランスの取れた自炊をするようになったり、睡眠についても夜型から朝方の生活にして午睡も取り入れたり、また、全く運動をしなかった私が休日には必ず60分間の有酸素運動をするようになったり(途中で挫折することもありましたが…)、生活習慣を改善させてきました。
これも、コラムを書くことで、自分の変化を振り返ることができました。
一方で、これまでの自分の生活を振り返ることで、現状の課題も見えてきました。
生活面では、食事は栄養バランスがとれているとは思うのですが、早食いの癖は直っていないですし、睡眠は寝る前の過ごし方をもう少し工夫したいと思っています。
仕事面では、介護施設の仕事を1ヶ月間休職した後、幸い、事業主の配慮で現在の私の症状に合うポジションを用意して頂き、今は快適な環境で復職を果たすことができましたが、ストレス解消のためにはもう少しいい方法があるのではないかと模索していますし、副業への取り組み方がまだ自分の中で定まっていません。
また、今の私の生活はたくさんの人達に支えられているのだということにも気づきました。
パラちゃんねるカフェにはサポートチームがいて、私の文章の編集をしてくれています。なるべく読み手のことを考えて書いているつもりなのですが、自分ひとりでは気づけない点もあります。修正していただいた文章を読むと「ここはわかりづらかったのか」と気づかされます。
私が書いたコラムが投稿されるサイト上には様々な障害に悩んでいる人々の声があり、他の方が書かれているコラムを読むと「悩んでいるのは自分だけじゃない」と感じます。色々な方の事情を知ることで、精神的な孤独が和らいで励みになります。
振り返ってみると、パラちゃんねるカフェへのコラム投稿は1ヶ月間の休職が私に与えてくれたチャンスでした。パラちゃんねるカフェで出会った人々へ、私に「気づき」の機会を与えて下さったことへの感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。これからも宜しくお願いいたします。