楽しいこともストレスになる?統合失調症の私が調子を崩す時の法則
1
1
2023.2.15
皆さんはどのような時にストレスを感じますか?
今回は統合失調症の私がストレスを感じ、調子を崩す時のパターン4つと、私がしている対処法を紹介します。
執筆:大福 麦子 daifuku mugiko
私が統合失調症になって24年が経ちました。
現在、幻聴や妄想などの症状は落ち着いていますが、集中力や記憶力の低下、疲れやすいなどの慢性的な症状があります。
また時折ストレスを感じると眠れなくなったり、気持ちが落ち込んで臥せってしまったり、不安感にかられて頓服の薬を飲んだりする時があります。
24年を振り返って考えてみると、私にはストレスを感じやすいシチュエーションやパターンがあるようです。
私がストレスを感じ調子を崩す時のパターン4つと、その対処法をまとめてみました。
気持ちのふり幅が大きい時
1つ目は、気持ちのふり幅が大きい日に調子を崩しやすくなります。
嬉しいことや楽しいことがあってテンションが上がることは誰にでもありますよね。
そういう気持ちが上がることがあった日に、今度は悲しいことや傷つくことなど、気持ちが下がることがあると非常に疲れやすくなり、臥せってしまうことがあります。
私の場合、感情は上に大きくても下に大きくてもダメで、あくまでふり幅の大きさが疲労の度合いに比例しています。
逆に淡々と過ごすような、気持ちが平坦な日は調子を崩しません。
嬉しいことや楽しいこともストレスに感じるなんて、健康な人から見ると意外かもしれませんね。
ー 対処法:1人の時間を作りゆっくり休む
感情の起伏は誰にでもあるものです。
平坦な毎日は疲れないかもしれませんが、刺激がないと生きがいややりがいを感じることができません。
なので刺激を避けるよりも、疲れたらゆっくり休み、自分のペースを取り戻すことを大事にしています。
小さなモヤモヤが溜まった時
2つ目は、心の中に小さなモヤモヤが溜まった時です。
例えば、誰かに心に引っかかるような態度や発言をされたとします。
その小さなモヤモヤを心に溜めたまま、別の件で失敗したり上手くいかなかったりすることが出てくる…。
そんな時は調子を崩しやすくなります。
一つ一つは取るに足らない小さな心のトゲでも、上手に抜くことができないと、調子を崩すきっかけになります。
たいていその場では違和感に気付かずやり過ごしてしまい、調子を崩した後でモヤモヤしていたことに気が付くことが多いです。
ー 対処法:モヤモヤを紙に書き出す、または誰かに話を聞いてもらう
言葉にならないモヤモヤを言語化することで、心の整理をします。
紙に書くことで「こうしてほしかった」や「こういうことに傷ついた」など、自分の本当の気持ちに気が付くことができ、相手と冷静に話し合うことができます。
また、話し合うことができない場合は、自分の心に寄り添ってくれそうな人にモヤモヤを聞いてもらうことで落ち着きを取り戻します。
白黒はっきりしない、どっちつかずの状況の時
3つ目は、答えがはっきり出ないような宙ぶらりんの状態、白黒がはっきりしないグレーの状態にいる時です。
例えば就職活動をした際、会社から採用不採用の通知をドキドキしながら待つ時など、はっきりしない状態でいるのが苦手です。
結果を早く知って安心したい、気持ちの持ち方を決めたいとソワソワして、夜に眠れなくなります。
答えがないアンバランスな状態にストレスを感じ、落ち着くことができません。
ー 対処法:結果が出た時にどうするか決めておく
就職活動に例えると、採用された場合と不採用になった場合の両方の結果に対して、次にどうするのかを考えて決めておきます。
どちらの結果になっても「こうすれば良い」という対処法があることで、宙ぶらりんな状態でも落ち着いて受け入れることができます。
頭で考えるだけでなく、具体的に紙に書き出すと効果的です。
理解ができない、理由がわからない相手の気持ちに直面した時
理解ができない考え方、理由のわからない悪意などに直面すると、原因や理由を際限なく考えてしまい調子を崩すことがあります。
「理解したい」「納得したい」「答えが知りたい」といつまでも相手の気持ちを、ああじゃないかこうじゃないかと考えたあげく、最後は「自分に原因があるのでは」と被害妄想的になることが多いです。
「まあ、いいか」「そんなこともあるよね」「人は人自分は自分」と割り切り、流すことが苦手です。
ー 対処法:自分を大切にしてくれる人たちに目を向ける
自分と他人は違うのだから、理解できないことがあるのは当然です。
納得できなくても良いし、相手を変える必要もありません。
それよりも自分を大切にしてくれる人たちのことを考えて、目を向けるほうが大事だと自分に言い聞かせています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
統合失調症の私がストレスを感じやすいパターン4つとその対処法を紹介しました。
特に精神疾患を抱える人はストレスを感じやすいといいます。
自分がストレスを感じるシチュエーションやパターンを把握し、対処法を考えておくことで上手にストレスを避け解消しやすくなります。
人により病状や症状、ストレスを感じやすいパターンは異なるでしょうが、私の経験が誰かのお役に立てたら嬉しいです。