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ADHDの私の仕事と育児の大変さが1年で激変した話

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2023.3.21

以前、『仕事と育児の両立が大変すぎる!と感じたこと3選』という記事を書きました。この記事を書いた当時は二人の子どもが、5歳と2歳。ちょうどコロナ禍での生活にも慣れ、世間も少しずつ落ち着いてきたころです。今回は、前回の記事から現在までに起こった仕事と育児を両立する大変さの変化についてお話したいと思います。

執筆:とくら じゅん

こんにちは、とくらです。

以前、『仕事と育児の両立が大変すぎる!と感じたこと3選』という記事を書きました。

この記事を書いた当時は二人の子どもが、5歳と2歳。ちょうどコロナ禍での生活にも慣れ、世間も少しずつ落ち着いてきたころです。あれから、約10か月。子どもたちもかなり成長してくれました。

また、この間に色々な環境の変化があったことで、仕事と育児の両立の大変さに関しても変わったことが多くありました。

今回は、前回の記事から現在までに起こった仕事と育児を両立する大変さの変化についてお話したいと思います。

保育園を転園して移動時間が大幅カット


以前の記事にも書きましたが、一年ほど前までは電車を使って約30分の距離にある保育園に、二人の子どもたちを預けていました。

しかし、昨年の4月に家から徒歩5分ほどの保育園に転園することで大幅に通園時間を短縮することに成功!出社前・退勤後のドタバタは大きく改善されました。

慣れ親しんだ園から離れることで、子どもたちが寂しいのではないかと心配していましたが、二人ともすぐにたくさんのお友達ができました。

転園できるかどうかは近所の保育園の空き状況次第なので、とても運が良かったと思います。

一方で、以前の保育園には私の特性について理解してくださっている先生が居たため、「新しい保育園できちんとやっていけるだろうか」と不安も大きかったです。持ち物や送迎のルールが変更になることも不安でした。

実際には、転園してみると、わからないことや困ったことは先生方・同じクラスの保護者の方が親切に教えてくれるとても温かい園。意外なほどあっけなく馴染んでしまい、私も来年度からは保護者会の役員をつとめることになりました。

引っ越しを経て、子どものお休みも(以前より)怖くない!


1LDKのアパートに住んでいた頃、コロナ禍の影響での休園が我が家にとてつもないダメージを与えました。

夫も私もリモートワークで、常時家族全員が一つの部屋に居る状態はとにかく過酷。日々イライラするハードルが下がっていき、休園の度に蓄積されていく疲労とストレスに一家4人が限界を迎えていました。

また、子どもがコロナ陽性になった際には隔離などほぼ不可能で、家族全員に蔓延することに。

しかし、昨年の秋に一軒家に引っ越したことで状況は激変。子どもたち二人がインフルエンザにかかり1週間保育園をお休みすることになった時にも、子ども部屋やトイレが二つあることで、家の中でも隔離生活を送れるようになり、私も夫も、なんとか感染を免れることができました。

インフルエンザとはいえ、子どもたちは相変わらずの元気さでしたが、部屋が離れていることで少し仕事もしやすく、親子ともにストレスを軽減できたように思います。

引っ越しの際のお話はこちらの記事でご紹介していますので、よろしければ併せてお読みください。

進級・進学!イヤイヤ絶好調でてんやわんや


1年弱の間に様々な変化がありましたが、もちろん大変さが軽減されたことばかりではありません。少し大きくなった子どもたちには苦労することも多くありました。

  • 上の子の小学校の入学準備開始
  • 下の子のイヤイヤ期が大幅パワーアップ

この二つが同時にやってきたのです。入学準備は、私の苦手とするチェックリストと記入書類・準備物品のオンパレード。夫と二人で夜な夜な準備を進めています。

また、仕事の合間に入学前の説明会や面談に行くため、保育園行事と小学校入学準備のダブルで予定が入ってくることになりました。

さすがにスケジュール管理がかなり複雑になってきたため、家族の予定を全員分記入する大きめの月間カレンダーをリビングに貼りだすことになりました。

また、下の子のイヤイヤが大きくパワーアップしたことも大きく、「これまでイヤイヤ期だと思っていたのは氷山の一角にすぎなかったのか」というくらい強烈でした。(まったくもって過去形ではありませんが。)

「自分の思い通りにしたいけど、どうしたいのか言語化できない!」というもどかしさをひしひしと感じます。

何を言っても「やーだーよー」「ちがうよー」「あっかんべー」と反抗する3歳児さんの生活は、食事、着替え、お風呂、靴を履く…などなど、全てのことに以前の倍以上の時間がかかるようになってしまいました..。

保育園がお休みの日は、少しでもこちらの反応が遅れると絶叫しながら怒りをあらわにしてくるため、仕事どころではありません。「なんとかして保育園に行っている間に仕事を終わらせよう」という気持ちが強くなりました。

6年間の育児と仕事の両立を経て、ずいぶんこの生活にも慣れてきたと思っていた私でしたが、正直、スケジュールが更に過密になってきたこと、下の子に大幅に手がかかるようになってきたことで、以前とはまた違った大変さを感じています。

まとめ

仕事と育児の両立で大変なことは時間が経つとともに変化してきます。

  • 子どもが一人の時には職場復帰。
  • 子どもが二人になり、上の子に手がかからなくなってきたときには転職。
  • 下の子が絶賛イヤイヤ期の今、新しい職場にも慣れて仕事がとても面白い!

それぞれのフェーズで大変なことはたくさんありますが、困りごとの内容はその時々によってちがいます。

年々、自身の発達障害の特性について理解が深まり、自分を分かってきた感覚がありますが、私が自分を乗りこなしていくスピード以上に子どもたちは目まぐるしく成長しています。

これからも進学や進級の度に考えることや、対応しなければならないことは変わっていくのではないでしょうか。

育児と仕事の両立には、自分が柔軟に変化できる、ということが求められているように思います。

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。出産後ADHDの診断を受ける。様々な立場の生きづらさを考えていきたい人。

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