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苦手な人との関わりで実践してみた3つの対処法

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2023.10.26

皆さんの周囲に「この人、ちょっと苦手…」という人はいらっしゃいますか?おそらく大多数の人は大なり小なり「苦手だな」と感じる人が一人くらいは思いつくのではないでしょうか。今回は、発達障害当事者の私が「ちょっとこの人合わないな…」「どうしても苦手だ…」と思ってしまった時にしている、私なりの対処法についてご紹介したいと思います。

執筆:とくら じゅん

こんにちは、とくらです。

皆さんは周囲に「この人、ちょっと苦手…」という人はいらっしゃいますか?

おそらく大多数の人は大なり小なり「苦手だな」と感じる人が一人くらいは思いつくのではないでしょうか。もちろん、中には全く人に苦手意識を感じない方もいるかとは思いますが、生きている中ではどうしても馬が合わないと思う瞬間は誰にでもあるのではないか、と思っています。

発達障害の人はコミュニケーションが苦手と言われることも多いので、職場での人間関係の悩みなどを抱いている方もいるのではないでしょうか。

今回は、発達障害当事者の私が「ちょっとこの人合わないな…」「どうしても苦手だ…」と思ってしまった時にしている、私なりの対処法についてご紹介したいと思います。

①全力回避


苦手な人は全力で回避します。とても分かりやすいですね。

職場でもそれほど会話する必要のない人や、そもそも関わる必要がないけどエンカウントしてしまった苦手な人は「全力で関わらない」に限ります。

休憩所で会ってしまう、近くのコンビニで出会ってしまう、廊下ですれ違ってしまう…

こんな時も最低限の挨拶と笑顔で会話は避けます。どうしても苦手な人とは意識して関わらないようにする、固い決意をもって回避していくというのはメンタルに良い気がします。

もちろん、必要最低限の連絡事項などは返しますし、相手からの質問への回答やこちらから確認しなければならないことについては確認します。しかし、それ以上に仕事上の相談や、提案などはしないというスタンスです。

これはできるだけ避けたい方法ではありますが、本当に苦手でどうしようもない時はこの手段を取らざるを得ないと感じています。私の場合、このパターンは非常に少なかったですが、それでも職場や学校で起こることがありました。

「仕方ないものは仕方ない」と割り切ってしまうのも大切です。

②上辺だけものすごく好意的に振る舞う


これは自分で書いていても非常に気持ち悪いですが、私は苦手な人に対して「上辺だけめちゃくちゃ好意的に振る舞う」ことがあります。

たとえば職場で苦手な人が同じチームにいて、業務上、密接に関わる必要がある場合などは、自分が多少なりとも嫌悪感や苦手意識を持っていることを悟られないように必要以上に好意的な挙動をしてしまいます。これは本当に自分で自分を気持ち悪いと感じてしまうのでできればお勧めしない対処法ではあるのですが。

苦手な人でもできるだけ相手の良い部分だけに焦点を当てて会話をすることで「私はあなたに好意的な人間ですよ」という顔をしています。相手からプライベートな話や、やたらと踏み込んだことを聞かれたときにも全力の笑顔で応えます。

「この人はこの部分がとても良い人なのだから、私は嫌ってなどいない」という自己暗示の類かもしれません。その人の苦手だと思っている部分はなるべく見えないようにそっと心の眼鏡を外すのです。

できる限り相手にとっていい人を装い、好意的な顔をして、自分でも嫌いではないと思い込む方法は相手にも不快感を与えずプロジェクトが円滑に進むため、それなりに効果的であったようには思います。

繰り返しますが、俯瞰して見たときに自分が非常に気持ち悪いため、本当におすすめはしません。気軽に試してみたら自分のことを嫌いになってしまう可能性すらあります。

③本当に苦手な人なのか一度疑ってみる


これは自分の中でかなり本質的な対処法だったと思うのですが、「本当に苦手な人なのか」を一回疑ってみることもあります。

一度「苦手だ」と感じてしまった人でも、話している内に「実は自分が相手のことを誤解していたのではないか?」ということもあります。

取り返しがつかないほどに嫌悪感を抱いてしまったという場合は別として、一度ランチや飲みの場など、少しプライベートな空間で会話をしてみると意外とその誤解が解けるということもあるものです。

「この人めちゃくちゃ厳しくて怖いなあ」とか「部下への言い方が辛く当たっているように見えるなあ」とか、ふわっとした苦手意識であれば、会話をしてみると「意外と苦手ではないかも」ということもあります。

実は、私自身が勝手に「この人から苦手意識を持たれているのではないか」と考えて人を避けてしまうことがあります。

しかし、少し話してみると実は自分のことを好意的に受け止めてくれていたことが分かったということもありました。「本当にもったいないすれ違いだったな」と思いましたが、このことをきっかけに自分の苦手意識を疑うようになりました。勘違いは往々にしてにしてあるものです。

その人は本当に苦手なのか?その人の苦手だと思う部分を誤解していないか?と確認してみるのは割と良い方法だと思います。

まとめ

私も色々試してみてはみましたが、どんなに話してみたところで苦手な人は居るものです。上辺だけの関係を続けていくしかないようにも思いますし、相手にとって「どうでも良い、悪い人ではない」くらいのポジションを目指した方がいいのかなとも思います。ある程度は「嫌だな」と思うことも、思われることも仕方のないことです。

しかし、できれば周囲の人とは円滑な人間関係を築きたいものです。

皆さんはどんな対処法をお持ちでしょうか?ぜひ、教えていただけたら嬉しいです。

1991年生まれ。下町暮らしのフリーライター・イラストレーター。出産後ADHDの診断を受ける。様々な立場の生きづらさを考えていきたい人。

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