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発達障害者ですがシナリオライターを目指し修行中

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2023.12.23

私はADHDと自閉症スペクトラムをもつ31歳です。そんな私ですが約一年前から、シナリオライターを目指し、勉強にだいぶ力を入れています。今回はなぜシナリオライターをするようになったか、どのようにして学んでいるかなどをお伝えしようと思います。

執筆:ゆめみがち

こんにちは、ゆめみがちです。

私はADHDと自閉症スペクトラムをもつ31歳です。ちょっと前までは在宅ワークでweb関連のお仕事をしていたのですが、自分自身が発達特性や治療を軽んじてしまい、仕事を詰め込みすぎて鬱状態になってしまいました。

現在は発達障害の治療薬と抗うつ剤、そしてアレルギー鼻炎の薬(笑)も飲みながら休職中です。

そんな私ですが約一年前からシナリオライターを目指し、勉強にだいぶ力を入れています。

ちなみにシナリオライターとは脚本家のことです。超厳密にいうと、小説家や漫画家とは若干違いますが、私自身、媒体がなんであれシナリオを書く人になりたいと思っているので、ここではざっくり「とにかくストーリーを作ることを仕事にする人」と考えてもらえたらと思います。

今回はなぜシナリオライターをするようになったか、どのようにして学んでいるかなどをお伝えしようと思います。

昔から過剰空想癖


私は物心ついた頃から空想ばかりしていました。その中でたくさん物語をつくっていました。脳内が多動なのかもしれません。

身体が動きまくる多動はそこまで酷くはなかったのですが(ADHDにしては、です。しょっちゅう駆け回ったり踊ったり目を離すと行方不明にはなっていたらしいです)、その分、頭の中がぐるぐると忙しく、あれこれ物語を考えていました。

空想癖が子供のうちの脳内多動で終わればよかったのですが、中学校、高校、大学に入ってからもずっと続いていました。いわゆる過剰空想です。

24時間空想をしているので、「いっそのこと、空想をしている時間が仕事になればいいのに!」と、思い切ってシナリオの勉強をするようになりました。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ちゃんと自分のやりたいことをやろうと思った


しかし、シナリオライターをちゃんと目指して勉強するようになったのはほんの最近。

大学を中退してから約8年くらいニートで、「小説賞に応募しよう」なんて思うこともあったのですが、身体性表現障害で身体がしんどいこともあり書けませんでした。

一時期ニートから脱出して会社員にもなったときは「自分は普通に会社員として仕事をして生きられるんだ〜」と思い上がっていたので、シナリオライターになる!なんて気持ちは消えました。

しかし、そんなときに、発達障害が発覚し会社もクビに。

会社をクビになって暇になったからと言って、すぐにシナリオライターを目指そう!とは思えませんでした。

そもそも シナリオライターなんてかなり狭き門の職種です。10代、20代の人がちゃんとした文学部や映画学校みたいなところに行って勉強するならまだしも、素人が急に「シナリオ書きたい」なんて、おかしいと思っていたのです。(毎日脚本書いてる今となってはそんなことを気にしていたことがアホらしいと思うのですが)

でも、これまで「まともに生きよう」と思っても発達障害の特性でうまくいかず、散々「おかしいやつ」扱いをされてきました。結果として仕事をクビになったので「いや、もう、シナリオを書く、書かないに関わらず、私はおかしいやつじゃないか」と吹っ切れました。

ちなみに、「いろんな人がいて、その人にも多面性があるのに、一方的におかしい人扱いして笑うなんてとても幼稚な行為」だと最近わかったので、おかしいもくそもあるかボケ!いつかこのテーマでもシナリオ作品を書いてやる!と思っています。

声優さんが主催する舞台シナリオ公募で、火がつく

とはいえ、シナリオライターのなり方がわからない。

「シナリオライターの仕事をしたいなあ」とぼんやり調べものをしているときに、とある声優さんがご自身の主催する劇団で脚本を公募していました。応募資格は誰でもOK。プロアマ経験問わず、オリジナル性を求める、とのことだったので「これだ!」とビビッときました。

とにかく締め切りに間に合わせようと400字50枚くらいのシナリオを1週間で頑張って書き上げました。今見返してみると、書式がシナリオの形をなしておらず、ボロボロの原稿で吐きそうです。

ただし、一応ちゃんと話は矛盾がなくつながっていて完結しております(おもんないけど)。

初めて長い物語を書く場合、50枚で物語を終わらせなきゃいけないのに「つづく」になっちゃったり、物語のつじつまが合わなかったりするのは結構あるあるなので、話がまとまっているのは我ながらすごいと思っています(まあ、おもんないけど)。

ちゃんと締め切りまでに完成したものを書き上げたことへの高揚感もあり、当時は自分で「面白いものが書けた!!もしかしたら、初めて書いた脚本でワンチャンあるかも」と胸が高鳴りました。

もちろんプロも応募するから大賞をとるのは難しいとしても、佳作や特別賞、賞はもらえなくても何かしらの何かがあるのでは(ぼんやり)と思うほど自信満々でした。

しかし結果は落選。一次にさえ残ることもできませんでした。

「脚本確かに拝受しました」の連絡は来たので、送信ミスだったということはありません。もちろん、「今回、採用とまではいきませんでしたが、あなたの脚本は面白かったです」の一言もない。え?マジで?(もちろん普通はない)

「はあ、なんやあの声優。この私を落として感想もなしとは何様なん」という気持ちが沸きました。

当たり前ですが、ご本人様にそのような問い合わせもしていませんし、落ちたことも「そりゃそう」なんですけど。当時はもはや逆恨みのような怒りの気持ちがドバドバ沸くくらいめちゃくちゃ悔しかったんです。

そこで改めて、自分の中の「私はシナリオを書きたいんだ!!誰かにちゃんと読んでほしいんだ!!」という強い思いに気づきます。

ここでギアがかかり、シナリオを本格的に学ぶためにシナリオセンターに通うことになったのです。(次へ続きます)

身体性表現障害で8年の無職ひきこもりから、推し活のおかげで社会復帰に成功。しかし会社に就職するもクビになり、直後にADHDとASDスペクトラムが発覚した。現在は自身の発達障害に向き合いながら、推し活の素晴らしさを様々な角度から発信している。

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