特例子会社(障害者雇用枠)で働く私が意識するスキルとスタンスの話
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2024.1.30
私は発達障害とトゥレット症候群を持ちながら、障害者雇用枠で7年ほど働いております。今回は特例子会社で就労している私が働く上で便利だと思うスキルについてと、「こんな心持ちで働くと仕事を続けやすいだろう」と思うスタンスについての記事となります。
執筆:時雨ミル m.shigure
私は発達障害とトゥレット症候群を持ちながら、障害者雇用枠で7年ほど働いております。前回は、一般企業で働いていた私が就労移行支援事業所を経て、特例子会社で働くようになるまでの記事を書かせてもらいました。
今回は特例子会社で就労している私が働く上で便利だと思うスキルについてと、「こんな心持ちで働くと仕事を続けやすいだろう」と思うスタンスについての記事となります。
今後、障害者雇用で働いてみたい方や、就労中だけど悩んでいることがあるような方にとって少しでもヒントになるといいなと感じております。
障害者雇用で働くにおいて必要なスキル
障害者雇用での求人の多くは事務職です。他にも、身体を動かす軽作業系や清掃、SEなどの技術職などの求人もありますが、私が事務職の仕事をしているため、今回は事務職に限った話をさせていただきます。
現代の事務職において避けて通ることのできないスキル、それはPCスキルです。特にOutlookなどのメールソフト、エクセルなどの表計算ソフト、ZoomやTeamsなどのリモート通話ソフトは重要となります。(個人的には、同じオフィスソフトでもエクセルに比較するとワードとパワーポイントは使用頻度が少し落ちると感じます)
PCスキルの中でも、表計算ソフト、リモート通話ソフトは使用方法を学び練習を重ねることで上達していきます。
しかし、表計算ソフトは難解な部分もあり、独学で学ぶことが難しいこともあります。私がおすすめしたい学び方は「マイクロソフトオフィススペシャリスト」という資格のエクセル部門のテキストを買うという方法です。初心者でも分かりやすいようにまとめられています。ちなみにこの資格は、受験料がかなり高額なので受験はしてもしなくても良いと思います。
メールソフトにおいてはそのソフトの利用方法もさることながら、メールマナーの知識も重要となってきます。社会一般で通用するマナーから、社内限定の慣習的なマナーまで存在します。
私の所属企業の場合はメールに重要なファイルを添付する場合は先にその旨を通知し、後ほど別のメールで添付ファイルを送信するというような社内ルールが存在します。社内限定の慣習的なマナーは、入社してから学んでいくことになります。
障害者雇用で働くにおいて必要なスタンス
スタンスとは「立場」や「態度」のことを言います。障害者雇用枠で雇用された場合、障害当事者の従業員は職場に対し合理的な配慮を要求する権利があり、法律によって認められています。
しかし、私自身は働く上で「これは合理的な配慮の要求では無くてただのワガママなのではないか」とか「本当はもっとして欲しいことがあるけど言えない」と塩梅が非常に難しいと感じる時が多々あります。
職場適応のためには配慮をしてもらうことは欠かせません。それには使用者、労働者双方のコミュニケーションが重要となります。それを密に円滑にするための私なりのコツがあります。
それは「相談先を明確にしてもらうこと」です。上司や先輩、教育係などいろいろな相談先候補があると、かえって誰に相談して良いか分かりにくくなったり、内容の共有がしにくくなったりします。
相談先を明確にすることで素早く正確なコミュニケーションが可能となります。さらに密なコミュニケーションによって、信頼関係を築きやすくなります。その結果、上で述べたような少し話しにくい内容でも、フランクに相談してみることができるようになると感じています。
まとめ
今回は、私が特例子会社(障害者雇用)で働く時に意識しているスキルとスタンスについて記述してきました。
どれも働く上で失敗したり時には他人に迷惑をかけてしまったりしながら学んだことです。月並みな言葉ですが「失敗は成功のもと」というメンタリティを忘れずに、日々学び続けることが大切だと感じます。