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「自分の限界」の見極め方

~限界は決めなくてもいいが守りも必要

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2023.7.3

自分をしっかり観察すればいいとみんなは言うけど、自分の疲れや限界が把握できない。こんな人はいませんか?

仕事をしているとつい無理を重ねて体を壊してしまい、どこまで頑張ればいいかわからないという人も。

限界の見極めは難しいですよね。今回は私がこんなとき大切にしている考え方をご紹介します。

執筆:タカツキミドリ

結論から先に言うと、限界は決めなくてもいいけど守りも大切だということです。守りというとなんだか消極的な印象を持つ人が多いと思いますが、体を壊す人は攻めができているのに守りが薄い傾向があります。

私は発達障害があって過集中癖が今も治らないのですが、仕事をしていく内に攻めていてばかりではダメなんだと感じるようになりました。

昔はがむしゃらに頑張ればいいと思っていましたが、それでは継続できなくなってしまう。継続できないとやりたかった仕事もできなくなってしまう。

そんな時考えたのが守りという概念でした。

限界は決めなくてもいい

先に言うと自分の限界は決めなくてもいいと思っています。

その理由は好きな分野に携わっているときには、自分の限界を決めると損だからです。

苦手な分野と好きな分野は、力を発揮できる量や疲れ方が違います。

その分野で伸びたいと思っているなら、限界を決めずに取り組んでみるのもひとつの方法です。

特に能力に凸凹がある発達障害さんは、好きなことに思い切り取り組むことで自分の世界が開けることもあります。

守りとは

では同時に持っていたい守りの考え方をご紹介します。

守りは試合から降りることではありません。スポーツの試合に例えると、守りも戦っている最中です。

一旦休憩を取ってもまだ試合は続いています。

この後の試合時間を戦い切るために、今は休みをとる。攻めない。

今自分が攻めか守りか意識するだけでも違います。

スポーツ経験者はペース配分が上手かもしれない

私の勝手な想像なのですが、スポーツ経験者はペース配分を感覚で理解しているように思います。

そして体力を分散してうまく試合終了まで倒れないようにすることを、普段の生活にも生かせているように感じます。

私は精神科の先生に「人生は長距離走」だと教えてもらいました。

一気に走り抜けてリタイアするのではなく、配分を考えて走りながらもスピードを落として最後まで走りきるという考え方は仕事に限らず人生に通じると思います。

スポーツの感覚がわからない人は囲碁や将棋のような時間制限があるボードゲームでも同じことがいえるかもしれません。

とにかく自分の持ち時間をどう使うか、どこに力を入れるべきかを考えながら動くことです。

【まとめ】人生という試合に参加しているだけでも凄いこと

私も偉そうに説明していますが、まだ勉強中です。今もたくさん失敗しています。しかし人生から降りなければ試合は続いていると考えています。

試合結果はわかりませんが、とりあえず生きているだけでも試合に参加しているということで誇らしく思っていいのではないかと思っています。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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