HSPとうつの私が梅雨時期を快適に過ごす対策法を調べてみた
1 1
2023.6.20
最近ずっと体がだるくて眠い日が続いている。今回はHSPでうつの当事者の私が梅雨や低気圧が体に与える影響を調べた上で、手軽にできそうな対策方法をご紹介しようと思う。
執筆:月尾 いる
はじめに
最近ずっと体がだるくて眠い日が続いている。理由はわからなかったのだが、「梅雨の時期の心身の不調と、その対策について」という原稿テーマの依頼を見て「自分の体調不良と梅雨は関係しているのかもしれない」と考えるようになった。
そこで、今回はHSPでうつの当事者の私が梅雨や低気圧が体に与える影響を調べた上で、手軽にできそうな対策方法をご紹介しようと思う。
HSPと梅雨のだるさは関係するのか?
「梅雨の時期はHSPではない人も体調不良になりやすいとされているのに、敏感なHSPが無関係なわけはないよな」と思って調べたら、やはり関係していた。
私の場合は、梅雨に限らず雨の日はイライラしやすい。外に出ると他人の傘の持ち方が気になってしまうからだ。傘を横に持っている人や、自転車に乗りながら進行方向に向けて傘を差している人を見ると身の危険を感じてしまいストレスにつながる。
そういった人たちに不快感を持つ人はHSPに限らずいるかもしれないが、めちゃくちゃ「気にしぃ」な性格ゆえにずっと嫌な気持ちを引きずってしまいとても疲れる。これも梅雨時期のストレスといえるかもしれない。
また、満員電車で雨の匂いと他の匂いが混ざって体調不良を引き起こすHSPの方もいるらしく、雨の時期だけ早めに出勤して満員電車を避ける人もいると書かれていた。
梅雨のだるさは心身にどう影響するのか?
梅雨は精神的なストレスだけではなく、身体的にも影響を及ぼすという調査もある。
また、同調査内で梅雨時季は他の時季と比べて仕事の集中力が低下していると答えている人も多いらしく、私も当てはまっている部分があったが、今、肩こりや身体のだるさ、憂うつな気分などの症状に悩まされている方は多いのではないだろうか?
梅雨の時期は低気圧や湿度・寒暖差の影響が大きいと理解していても体に与える負担までは気づきにくいので、対策法を考えていくことが重要だと感じた。
梅雨の悪者「湿邪」への対策
湿度や寒暖差について調べていくうちに「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる名前からして悪そうな奴を見つけた。湿邪とは東洋医学における、湿度の高い時期に引き起こされる心身の不調のことである。湿邪によって体に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなるといわれていることから、湿邪対策には以下のようなことを意識するといいらしい。
室内環境の注意点
- 室内に湿気を入れない
- 室内の湿度は40〜60%に保つように心がける
飲食物に関する注意点
- 利尿作用や発汗作用を促進するものを選ぶ(体内から余分な水分を出すのに有効だから)
- デトックス効果には白湯も有効
体を温める
- ストレッチやヨガなど軽めの運動を行う
- お風呂はぬるめのお湯にゆっくり浸かる
- 体を冷やさないように飲み物は常温で飲む
その他
- 睡眠を十分に取る
- 頭痛が酷い人は気象病対策アプリを活用してみる
湿邪対策を並べてみると「体を温める」項目が多いことに気づいた。「冷えは鬱にもつながる」と言われているため心身に悪影響を与えるのは知っていたが、まさか湿邪とも手を組んで攻撃してくるとは思わなかった…。
ちなみに、温めると良いとされる体の場所は「首」「手首」「足首」「二の腕」「お腹」「腰」「お尻」「太もも」と言われている。全身を効率よく温めるには「脇の下」、眼精疲労の軽減には「目」を温めるのも効果的だ。逆に「頭」と「心臓付近」は温めない方がいいと言われているので注意したい。
湿邪・冷え対策はあくまでもゆるく
この記事を書いている時点ではまだ梅雨入りもしていない地域に住んでいるが、既にへばっている私である。仕事もあまり捗らない日が多く、心身の不調からメンタルがやられてしまい、「能力がない人間だ…」と自己嫌悪に陥る日も多かった。
しかし、悪者が「冷え」と「湿邪」かもしれないとわかった今は、「私は悪くないのだ」と思えるようになり少し晴れやかな気分だ。
湿邪対策と冷え対策をしつつ梅雨を乗り切って行こうと思うが、完璧にしようとすると逆効果になるのでゆるくやっていきたい。雨の音にはリラックス効果があるので、悪い面ばかり見ずに梅雨の良いところを探してみるのもストレス軽減につながるかもしれない。