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ASDの私が実践している「苦手分野」との向き合い方

~たいていのことは、代案で乗り切れる

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2023.3.3

こんにちは、発達障害のASDとパニック障害などの二次障害を持っているタカツキミドリと申します。

色々な疾患を抱えながらお仕事をする中で大切にしていることは、自分の苦手分野を把握するということです。今回は苦手分野に対する向き合い方を話していきたいと思います。

執筆:タカツキミドリ

私は現在、在宅でwebライターのお仕事をしています。今では自分で電子書籍を作ったり、動画編集のお仕事をしたり、できることの幅を広げていますが現場のアルバイトは一年以上仕事を継続できたことがありませんでした。

在宅ワークをする前は、人と同じように朝起きて毎日同じ場所に行って、決められた業務をするということが果てしなく途方もない道のりに思えていました。

毎日淡々と仕事をするということが難し過ぎたのです。

なんで自分は人と同じようにできないのだろうと悩みました。

学生時代もなんだかクラスでは浮いた存在で「個性的」「変わってる」という言葉は言われ慣れていました。

当時は別に気にしていませんでしたが、社会に出てみるとみんなと同じようにできないことがコンプレックスに変わっていきます。

自分が人並みではなく人以下であると思い出したのです。

そんな中受けた発達障害の診断。

コミュニケーション能力に難があると言われて、かなりショックだったのですが良い面もありました。

それが自分の苦手分野を把握できたことです。

テストでわかったことですが私はワーキングメモリがかなり低く、一度に物事を覚えるのが苦手でした。

それに対して言葉に対する能力は高いことがわかりました。

それがわかってからは当時アルバイトをしていた清掃業では、見て覚える代わりにメモを取らせてもらい、実際に仕事をチェックしてもらって間違っていたら指導してもらうようにしました。

メモは古典的ですが、物覚えの悪い私には欠かせない方法です。

記憶するのは苦手ですが、一度自分で文字でマニュアル化してしまうと同じことを繰り返すのが苦痛ではなくなっていました。

苦手分野は代案を提示すると意外と融通が利きます。

多くの場合、仕事の最終目的が達成できたらいいので途中経過から自分の苦手を得意分野に変えられないか考えました。

その結果今の仕事が在宅ワークになりました。

テキストでのコミュニケーションの方が向いていたり、納期は忠実に守る、文章を作るのが好きなど、仕事の最終目的である「お金を稼ぐ」をクリアできたらアルバイトじゃなくてもいいという結果が出たからです。

代わりに個人で仕事をするのは不安定で怖い面もあります。しかし苦手分野で戦うよりも目的をハッキリさせて代案を考えるというやり方は、個人で仕事をする場合でもアルバイトをする場合でも色々な所で使えると思います。

まとめ~積み重ねた経験は宝物

余談ですが私には秘密の失敗メモがあります。今までの失敗と代案を書いているノートです。

恥ずかしい経験もまだまだありますが、少しずつ工夫と積み重ねで乗り切っていきたいと思います。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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