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趣味の世界に没頭する大切さ

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2023.11.3

自分の生活になにか物足りなさを感じている。しかし何をしたらいいかわからない。そんな時没頭できる趣味があると毎日が楽しくなります。今回は趣味の世界に没頭する大切さと、その意味についてお話していきます。

執筆:タカツキミドリ

私は発達障害(ASD・ADHD)とパニック発作などの精神疾患を持っています。基本的に体力がなく、体が思うように動いてくれない時期があります。
自分がやりたいことができない、特に仕事の面では正社員になることはもう無理かもしれないと思っています。

体力があれば、もっと強い自分になれたらと毎日考えてしまうのですが、それでも日々の生活はそれなりに満たされていると感じます。

趣味の世界が自分を救ってくれたからです。
一般的に仕事となると自分のペースで進めることは難しいでしょう。
病気を持っていると仕事の面にばかり自分の評価を置きがちになりますが、視点を変えて自分を肯定する場面を増やす方に意識を持っていくのもいいかもしれません。

それに役立つのが趣味の世界です。

仕事はできないけど少し絵を描くことならできる、起き上がることはできないけど横になってブログを書くことはできる。そうやってひとつひとつ自分ができることを積み上げるのは心の健康にとてもいい効果を発揮します。

自分は病気だから趣味を楽しんではいけないと感じる人もいると思います。
私も昔はそう考えていました。
しかしふと、今まで頑張っているのだから楽しいことを優先する考え方に変えたらいいのではと思うようになったのです。


楽しみを優先していい

現在精神疾患を持っている人は、多分健康な人が想像もできないくらい自分を追いつめています。息をするだけでも、ご飯を食べるだけでも罪悪感でいっぱいになるという人もいると思います。

精神疾患を持っている人に必要なのは「自分を大切にしていい」という考え方です。

楽しいと思ったらやっていいし、罪悪感を抱く必要はない。
もちろん体調を考慮した範囲での話ですが、病気を持っている状態では義務よりもまず自分優先でいいと思います。

仕事となると責任が発生するのですが、趣味なら自分のペースで楽しむことができるので、その中でここまでできたら自分をほめるというルールを決める力が付いてきます。

ただ漫然と没頭するよりも、そうやって自分を肯定する力を着けていく訓練のようなものだととらえると、趣味をやっていることが決して無駄にはなりません。

日記はおすすめ

趣味に没頭するのは怠けているだけだと感じてしまう人もいるかもしれません。しかし目標を持って今は段階を踏む時期だと理解し、ひとつひとつやり遂げたことを記録に残してみてください。大きな事じゃなくても大丈夫です。

大切なのはやろうと思っていたことができたという達成感で、その積み重ねで徐々に自信はついていきます。私は具体的に日記をつけることを目標にしていました。

長い日記ではなく、体調〇、気分△、なにをした、くらいのものです。

【まとめ】趣味に優劣はない

今頑張れないと感じている人はすでに凄く頑張っています。健康な人はそんなに毎日罪悪感を持って生きていないです。病気を持っている人は、すでにいろいろな感情と戦って自分が頑張っていることを認めてあげてください。

そして自分が楽しめる小さな積み重ねをみつけてみてください。趣味は比べるものではありませんから、何を選んでも大丈夫です。

1987年生まれ。発達障害(ASD)小さい頃から絵や文章を作ることが好きで、現在はwebライターとして働いている。趣味は神社仏閣散策、写真撮影、書道。夢は日本中の温泉地を旅すること。

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